就職の手引き [平成29(2017)年度]
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❸受験対策等 公務員試験は、年々厳しさが増す傾向です。この難関を突破するためには、人より早く勉強を始めることが大切です。できるだけ早く次のことに取りかかりましょう。◦まずは、各種の試験の受験資格や試験科目を知らなければなりません。そのため、公務員試験雑誌や当該(最新)年度の受験ガイドに目を通すこと。複数の公務員試験を併願する場合が一般的です。最初から受験科目を絞り込むと、併願先が狭くなります。◦自分の目指す試験が定まったら、過去の問題に目を通し、その試験の出題傾向を分析することが大事です。関係の出版社等の「合格情報」シリーズなどに過去の問題が出ています。「~の傾向と対策」というシリーズもよいでしよう。傾向を分析して出題の難易度を知ることができます。◦教材として、基本書、過去の問題集等はそろえておきたいものです。合格者の平均勉強期間は7~8ケ月、1日の平均勉強時間は3~4時間といいます。自分の得意分野とそうでない分野を知ったら、長期用の科目と短期用の科目に分けて、計画的に着実に進めていきましょう。自分の到達点を知るためには、また、雰囲気で緊張を持続させるためにも、模擬試験を積極的に受けた方が良いでしょう。◦教養試験の一般知能分野は時間をかけて勉強し、一般知識分野は短期集中型の学習が合っていると言われています。一般知能分野は、出題パターンを理解して解答のコツをつかむのに時間がかかります。一般知識分野で選択解答制が採用されている試験では、ますます一般知能分野のウェートが高まってきていて、落とすことはできません。暗記科目が多い一般知識分野は短期集中といっても、中盤に何度も基礎固めをしておきましょう。◦新しい法律や法制度ができたり、重要な裁判例(最高裁大法廷判決)が出たときは、その都度きっちりと内容を理解しておきましょう。また、時事に関する諸問題には、新聞を読むなどして、常に新しい情報に敏感であることが大事です。地方公務員の場合には、特にその地域、自治体に係る課題が出されています。その他41

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