富山大学人間発達科学部 学部案内2017
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授業や研究の様子 スポーツ傷害の概要とスポーツ傷害を起こす要因について学び、スポーツの現場でできることは何かを考える。整形外科から「休めば治る」と言われたらどう捉えればよいのか、「やれば痛くなる」のをどう克服すればよいのかが分かる。 夏季野外実習は海と山を1年おきに実施している。「臨海」では、宿舎・食事・安全管理などの重要事項を学生が中心となって企画・運営する。皆で自炊し、集団で遠泳を行うことで「協力してやり遂げる力」を養う。 「登山」では、剣・立山を中心とした富山県の北アルプス登山を通して、自然環境に柔軟に適応する能力を養う。栄養教育の知識を実践に結びつけることを第1の目的としている。現在の運動量、体格、栄養バランス、栄養素の過不足を調査し、自分の課題を見つける。授業で学んだ基礎的な知識を基に、スポーツ選手にふさわしい生活習慣や食事のあり方を検討する。 ストレッチングなど自分の体をケアする方法を通して、自分の体に気づき、自分の体との対話さらに他人の体との対話ができるようになる。体との対話と動作学習の関係についても学ぶ。スポーツ医学スポーツ栄養学身体コミュニケーション スポーツの産業化とともに、スポーツに関連する仕事が増えてきました。スポーツを商品とし売買をする「マーケティング」やスポーツを利用して仕組みづくりをする「マネジメント」について、具体的な手法を学び研究します。また、現場の企業・団体(プロスポーツクラブ、行政等)において企画・運営などを実践していきます。 基本的な運動(走・跳・投)における身体の動きのメカニズムを生理学的、力学的、解剖学的観点から概説する。基本的な運動(走・跳・投)における身体の動きのメカニズムを生理学的、力学的、解剖学的観点から理解し、説明できるようになる。 地域スポーツ支援に関する科目として、各種スポーツにおける動作の撮影方法について学び、各種スポーツ支援の一助となることをねらいとしている。動作を撮影する際のカメラの設定方法、撮影場所の設定等について理解し、各種スポーツに適した動作を撮影できるようになる。 身体運動を実施する際に欠かすことのできない体力についての現状把握と、体力向上のためのトレーニング方法について理解し、実践できるようにする。スポーツ動作分析法トレーニング実験実習スポーツマネジメントバイオメカニクス 学校教育で行われる器械運動(マット・とび箱・鉄棒)の指導法を学ぶ前提として、中学校・高校の授業で行われるレベルの技の習得を目指す。 マット・とび箱のハンドスプリングや、鉄棒の前方・後方支持回転連続、け上がりなどの習得を目標としている。 バレーボールは遊べるようになるまでのハードルの高いスポーツであるが、授業では初心者がすぐに遊べるようになるための指導法を学び、「つなぎのスポーツ」と言われるバレーボールの楽しさを体験する。器械運動バレーボール地域スポーツ演習 体育・スポーツの定義、目的、目標、内容、方法などに関する代表的な考え方を概観し、現代体育・スポーツが抱える諸問題を探る。 人体生理学特に運動時の生理学的応答について解説する。運動中の人体の生理学的応答について理解し、実践に生かすことができるようになる。 体育・スポーツは単なる身体活動ではない。歴史的にみても、これらは「文化」なのである。その文化を人類史的スパンから捉えた時、そこにみえてくるものは何か? 時代や地域、民族の違いによってこれらはどのように変容してきたのか? そして、今日われわれが享受している体育・スポーツ文化はいかに在るべきなのか?この授業では、これらの問題について哲学、歴史学、人類学的方法からアプローチするとともに、体育・スポーツに関する思索力を高めることを目的としている。 運動指導を効果的に行う際には、その前提として運動学習理論を理解しなければならない。「運動技術」「運動技能」「運動構造」「達成力」「運動習熟」「運動の観察」「運動モルフォロギー」「運動ゲシュタルト」「運動の学習転移」などの各項目についての論理的な理解をもとに、スポーツ・運動指導の方法について解説している。スポーツ指導論運動生理学スポーツ史地域スポーツ概論 長野オリンピックが行われた志賀高原スキー場でアルペンスキー技術を学び、様々に変わる自然環境の中で集団として行動する際のポイントを身につける。夏季野外活動実習(臨海/登山)冬季野外活動実習(スキー) 心肺蘇生法など、現場で求められる応急手当の方法について実践し、体育教師、スポーツ指導者の責任について学ぶ。 写真はケガの応急手当RICEの実習。救急法 スポーツのコーチングでは、いかに選手のやる気を高め、そのスポーツの醍醐味を感じさせ、魅了させるか。それには、今までできなかったことができるようになるといった喜びを感じさせなければならない。効率的で創造的で質の高いスポーツ・コーチングを求めて、運動の技能を習得する過程である「運動学習」と、人間の行動を起こさせる「動機づけ」について、心理学の理論的な背景を絡めながら応用する授業。スポーツ心理学 「健康・スポーツ」をキーワードに、地域に対してサービスを創出する授業。「ヒト・モノ・カネ・時間・環境」に制約される条件のもと、企画・運営・管理をおこない、実務を通じて、その問題点や限界について議論を深め、企画を遂行・統括する視点を身につける授業。10

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