富山大学人間発達科学部 学部案内2017
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 本イベントの前身は、旧教育学部で始まった、「遊ばん会」で今年で20年目になります。発足当時、学生の中で、教育学部に入学したものの、教育実習以外には子どもと接する機会が少ないという声がありました。そこで、彼らとふれあうことのできるボランティアの場が大学内に設けられたことに始まります。 以来、毎年学生たちで実行委員会が立ち上げられ、企画ごとに年1回のイベントに向けて、授業の合間や部活やアルバイトの合間を縫って、準備が進められています。当日は五福キャンパス全体を大きなテーマパークのように見立て、親子の来場を迎えます。平成27年度に行われた企画では、あいにくの雨に見舞われましたが、約4,000人の親子が来場し、楽しい一時を過ごしました。 初期の頃は、本学部の前身である教育学部の学生が中心になって準備し運営してきた企画ですが、近年はほぼ全学部からスタッフが集まって、毎年子どもたちの笑顔のために一生懸命準備を行っています。また、自身が子どもの頃に参加した思い出を胸に、本大学に入学した後で、今度はスタッフとして参加する側になる学生も毎年多く出ています。さらに、本学を受験する前にスマイルフェスティバル当日に参加し、本大学に進学する意志を固め、受験を乗り越え晴れて合格し、スタッフになる者もいます。 本イベントは、11月に行われる本番のみでだけでなく、富山県が開催する「とやまっこ未来フェスタ」に参加(平成27年度は「巨大迷路」「スポーツバイキング」「おかしの国」)しています。また富山市が開催する「エコキッズフェスタ」にも参加(平成27年度は「さいえんすラボ」、「夢い~っぱい☆遊べる!おもちゃ工房」)し、環境に優しい企画を行いました。 スマイルフェスティバルは毎年、地域の方々の協力や富山県教育委員会、富山市教育委員会の後援を得て開催することができています。これからも多くの人から愛されるイベントになるよう努めていきます。 「富山大学スマイルフェスティバル」とは、人間発達科学部の学生だけではなく、他学部の学生もスタッフとして参加し、全員で協力しながら作り上げるイベントです。仲間と共に活動をする過程で、さまざまなことを学びながら、学生自身が成長できる素晴らしい場でもあります。 私は大学1生から4年間、スマイルフェスティバルを続けています。キッズのスタッフや実行委員などを通して、スマイルフェスティバルが子どもや保護者、学生スタッフなどたくさんの人の笑顔に出会えるイベントであると実感しています。そして何より、このイベントの素晴らしさは、学生スタッフ一人ひとりが企画・運営やものづくりなどにやりがいを見出し、子どもの笑顔が見たいという1つの目標に向かって一途に取り組む点にあると思います。スタッフは当日2日間のために、約1年間さまざまな課題や困難を乗り越えながら準備を進めます。そのため、今まで接点の無かった人同士も仲間となり、団結して1つの企画を作り上げることができます。私は、学生生活において、このようなイベントに関わることができ、心からよかったと思っています。人間発達科学部 発達教育学科学校教育コース 4年富山大学スマイルフェスティバル2016富山大学スマイルフェスティバル野村早希実行委員代表より富山大学スマイルフェスティバル2015スタッフ17

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