人間発達科学部案内2018
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写真は、昨年度の「美術館子どもワークショップ運営コース」の様子 “学校は楽しいところ。”そんな多くの人にとっては当たり前のように思えることが当たり前ではないという子どももいます。学校は先生や周りの友達と関わり、勉強するだけでなく、社会のこと、人間として生きていく上で大切なことを学べる場です。しかし、人間関係が複雑で多くの悩みや、問題が生まれる場ともいえるでしょう。実際に悩みを抱え学校にいけない子どもは多くいます。本コースはそんな子どもたちと実際にふれあい親身に向き合って考えることができます。不登校児童生徒の援助 コース4 本コースでは、発達に気がかりがある子どもや障がいのある子どものきょうだいを対象とした活動を行います。家族の中で後回しにされがちで、障がいのある自分の兄弟姉妹や家族のことで悩みを抱えることもあるきょうだいと語り合い、きょうだいが思い切り活動できるサポートをします。1年の成長を通じて、子どもの心を理解し、それに寄り添うことを学べる貴重な機会です。きょうだいとの活動のほか、「家族 Day」では、きょうだいだけでなく、発達に気がかりがある子ども、親御さんも参加し、家族を支援するという視点から、みんなが元気になることを目指します。 きょうだい支援 コース~ジョイジョイクラブ~7 小学校や中学校には、軽度の知的障害児や発達障害児、そして特に医学的な名前はついていないけれども、発達が気になる子どもが数%在籍しています。本コースでは、発達障害児などの子どもを育てている親の会で、『富山県LD等発達障害及び周辺児者親の会「ゆうの会」』に参加して、子どもたちの健全育成を図ります。「ゆうの会」それ自体は親の会ですが、その子どもたちは発達障害や軽度の知的障害を有しています。こうした子どもたちに、健全な遊び場や社会参加・社会貢献できる場を保証することで、子どもの発達を促す場づくりを行っています。なお、本コースは、子どもの年齢に応じて小学部と中・高部の2つのグループに分かれています。発達の気になる子どもの援助 コース8 本コースでは、「ことりくらぶ」「ラブきらナイター」という活動に参加し、その企画、立案、実施をします。「ことりくらぶ」は主に幼児から小学校低学年を対象に、工作やクッキングなど親子で楽しい経験がたくさんできること目標とした楽しいイベントサークルです。「ラブきらナイター」は成人の発達障がいのある方たちと日帰り旅行やボウリング、カラオケなど余暇を一緒に楽しむことで彼らの生活の質を高めるお手伝いをします。このコースの活動では、幼少期から成人まで、そのお母さん方なども含め幅ひろい方々と関わります。その過程で人の生涯発達と多様性を理解することは、将来、教員はもちろん、保育士や社会福祉士、心理職など人に携わる仕事に就く上でとても大切なことです。こどももおとなもとびっきり♪ コース9 本コースでは、富山県内における子ども対象のワークショップ「とみだいペケペケアートショップ」を準備・運営します。ここでは、展示作品の鑑賞をきっかけにした制作を行うワークショップを通して、子どもたちとふれあうことを目的とします。美術作品に親しむことを核にした作品との出会いの仕組み方や、楽しいものづくりの準備を行うことで、子どもたちに興味・関心を 抱かせるための活動をどのように運営していくかについて実践的に学ぶことができるようにします。美術館子どもワークショップ運営 コース5 本コースでは、学校外における教育機会への参加を通じて、子どもとのふれあいの中で広い意味でのサイエンス・教科教育・ICT活用を行うための基礎を学びます。子どもに「楽しい」「面白い」と感じてもらいながら正しい科学や ICTの知識を身につけてもらうための工夫を重ねる中で、自分自身(受講生)の学習と教育 実践を結び付ける力を養います。科学実験・ICT 活用 コース616

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