人間発達科学部案内2018
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発達福祉コース発達教育学科コースの特徴 乳・幼児期から高齢者までの生涯発達を視野に入れ、人々のクォリティー・オブ・ライフをいかにして高めていくことができるかを考えていくコースです。授業だけでなく、体験や実習を通して様々な人と接する機会が多いのもコースの特徴です。コースの中は「特別支援学校の教員免許の取得」「社会福祉士の受験資格の取得」「幼稚園の教員免許と保育士資格の取得」をめざす3つのサブコースに分かれています。特別支援を必要とする子どもの発達とその支援、福祉支援の専門知識と技術、子どもの発達段階に合わせた支援等を身に付け、現場で広く活躍する人材を養成します。先輩からひとこと 「社会福祉士とは、専門的な知識や技術を用いて支援を必要とする人たちの問題解決にあたる専門家です。社会福祉士とは国家資格の1つであり、この国家資格を取得するために社会福祉サブコースでは日々勉強に励んでいます。人数は少ないですが先生と学生の繋がりは強く、1人1人が楽しみながら学習に励んでいます。 私は社会福祉士になるために必要な講義や演習、実習を受け、それらを通して広い分野における福祉的支援や面接技術、支援を行う上での社会福祉士にとって必要な視点について学んできました。また講義や実習を通して、自己理解を深め、自分の理想とする社会福祉士を目指しています。 私は将来このコースで学んだことを活かし、地域で福祉的支援を必要としている大勢の人たちのために働く社会福祉士になりたいと考えています。これからの社会において福祉を必要とする人が増えるため、福祉にかかわる専門職として社会福祉士は大きな役割を果たしていくと思います。「将来福祉にかかわる仕事がしたい」「福祉を必要とする人たちのために働きたい」と考えている人は、ぜひ社会福祉士を目指して勉強してほしいです。」(4年 浦野圭司さん・社会福祉士サブコース) 「幼児教育サブコースでは、主に保育士資格、幼稚園教諭免許を取得希望の学生が、保育に関する学びを深めています。講義では専門知識を学び、実習では実際に子どもたちとふれあい現職の保育者の指導を受けることで、実践と振り返りを繰り返し、保育者としての専門性を身につけていくことができます。 講義も、実習などの実践も、同じ保育者を目指す仲間とグループになり学習を進めることが多いです。自分の考えが行き詰まったとしても、仲間と助け合い、様々な考えを出し合うことで自分の「保育観」を見つけていくことができます。 このサブコースに入れば、仲間と一緒に過ごす時間が長い分、お互いを高め、支えながら4年間を一緒に過ごす大切な仲間を見つけることもできると思います。子どもと関わりたいと考えている皆さんが、素敵な保育者を目指せるよう応援しています。」(4年 板倉佳代さん・幼児教育サブコース) 「特別支援教育サブコースでは、学校での特別支援教育をはじめ、障害児・者の社会参加や日常生活、障害特性や背景、その家族や関係諸機関などを、座学にとどまらず、実践や見学などの体験を通して、障害児・者の人生をトータルで学ぶことができます。 一人ひとりに適した指導、将来を見据えた指導は知識だけで行えるものではなく、実習や実践の中で困難を感じることもよくあります。その時に助けてくれるのは、考えを気兼ねなく言い合える仲間、専門分野の異なる広い知見をもつ先生方であり、その存在は心強いです。そしてその困難を越えたとき、自らの成長を感じられます。 私は障害のある子どもたちが通う特別支援学校の教師を目指して勉強に励んでいます。ここでの経験をもって、子どもと関わる様々な立場の人と協力をしながら、その子にとっての最善を見出だせる教師になりたいと思っています。」(4年 高木悠里さん・特別支援サブコース)取得可能な免許・資格 発達福祉コースでは、特別支援学校教諭1種免許(小学校教諭免許取得が必要となります)、幼稚園教諭1種免許、保育士(定員20名)、社会福祉士受験資格(定員10名)、小学校教諭1種免許が取得可能です。また、小学校教諭1種免許の取得を条件として、中学校教諭1種免許、高等学校教諭1種免許が取得可能です。就職状況 特別支援学校の教員免許を取得した学生は小学校教諭(特別支援学級を含む)や特別支援学校教諭、障害者福祉に関する業務(公務員や施設職員)をめざしています。 幼稚園の教員免許と保育士の資格を取得した学生は幼稚園教諭、保育所または認定こども園、児童福祉に関する業務(公務員や児童厚生施設の職員)をめざしています。 社会福祉士の受験資格を取得する学生は社会福祉士の国家試験を受験して資格を取得の後、福祉行政、医療機関、社会福祉協議会などのソーシャルワーカーをめざします。カリキュラムの特徴 発達福祉コースは、社会福祉士をめざす場合、特別支援学校教諭をめざす場合、幼稚園教諭と保育士資格をめざす場合のそれぞれに、免許や受験資格取得に必要な授業科目が大きく異なっています。また、それぞれの免許を出す事ができるサブコースの定員が決まっているため、コース選択、及び取得する予定の免許の選択に当たっては、十分な検討が必要です。基礎ゼミナールなどで教員に相談にのってもらいながら、自分の進路をしっかり見極めることが重要です。教員一覧と専門分野小林 真(臨床発達心理学・精神保健学)志賀 文哉(健康社会学・社会調査法)千田 恭子(声楽・舞台芸術)西館 有沙(保育学・児童福祉学)野田 秀孝(社会福祉援助技術・医療福祉・地域福祉)水内 豊和(発達障害臨床・家族支援)宮  一志(小児神経学・障がい児医学)若山 育代(幼児教育学・保育内容論)和田 充紀(特別支援教育) □子どもが好きでいっぱいかかわってみたい人□保育や福祉の資格を取りたい人□障がいのある人や高齢者のサポートをする仕事につきたい人□幼稚園・小学校や特別支援学校の先生になりたい人こんな人にお勧めします!□□□ Human Development and Welfare写真 左 :4年 浦野圭司さん<富山県出身>写真中央:4年 板倉佳代さん<富山県出身> 写真 右 :4年 髙木悠里さん<富山県出身>モデルカリキュラムは学部の公式ウェブサイト内にあります。http://www.edu.u-toyama.ac.jp/curriculum/7

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