富山大学人文学部案内2018
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日本史、東洋史、西洋史、考古学、4つの分野から歴史を探究します。野村 奈央(のむら なお)さん 西洋史分野 遺跡を巡り、歴史書を読んで培った探究心。高校までの学習で抱いた歴史への興味。―歴史文化コースでは、そうした強い意欲を原動力に、奥の深い高度な専門性をもつ歴史学研究をめざします。 歴史文化コースには、おもに古文書や古記録などの文献史料によって研究する日本史・東洋史・西洋史、遺跡や出土品といった考古資料によって研究する考古学の4つの分野があります。コース共通の講義のほか、各分野のスタッフが最先端の研究成果をふまえて、演習や実習を指導しています。 私はもともと歴史分野の学問を学びたいと考え、人文学部を志望しました。漠然とした思いのまま、1年次に歴史学はもちろん、他コースの入門講座(言語学、東アジア言語文化、国際文化論など)も受講しました。そして、より自分が西洋史学を中心に歴史を学びたいということを再認識しました。コースを吟味するとともに、興味のある進みたい分野を見つめ直す時間があるところは人文学部の大きな魅力です。 現在は西洋史専攻に所属しており、主に専門的な文献資料を読み、内容をまとめて発表しています。発表するテーマによっては参考文献が見つからなかったり、外国語文献を利用しなくてはならなかったりと意外に大変です。質問に備えて、発表内容を越えた知識を必要とする場面も多々あります。 だからこそ、資料を作る際の細かい表記法や発表時の説明の仕方、言葉の選び方や聞き取りやすい話し方などもあわせて身に付けることができます。私は発表ごとに取り扱うテーマが大きく変化するので他のゼミ生に困惑されることが多いのですが、3年次には研究テーマを定めたいと考えています。 歴史文化コースは4つの分野があり、他分野も受講できる利点があります。多様な視点を育てながら歴史を見ることができます。 また、興味・関心の異なる学生ばかりが研究室に集まっているので、個性的な意見で議論し、学年を問わず刺激しあえる開放的な雰囲気が良いと思います。自分の進みたい分野を見つめ直せる。それが、人文学部の大きな魅力。歴史文化コース「史料」や「遺跡」に導かれ、あらゆる時代、あらゆる場所へ。1可能性、無限大。●教員の専門分野■日本史■東洋史■西洋史■考古学教 授准教授教 授教 授准教授准教授教 授准教授鈴木 景二熊谷 隆之澤田  稔徳永 洋介入江 幸二南  祐三次山  淳髙橋 浩二古代社会文化史、立山信仰と北陸地域の歴史中世政治社会史、鎌倉幕府の支配体制、荘園・村落イスラーム時代の中央アジア・西アジア史近世中国の政治と法制スウェーデン史、北方戦争期の社会・財政近現代フランス政治史、メディア史日本考古学、古墳出現期の土器と社会日本考古学、弥生時代から古墳時代日本史東洋史西洋史考古学Student'sVoice在学生からのメッセージ13

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