富山大学人文学部案内2018
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からみあう糸をほぐすには道具が必要。それが4つの学問分野だ!金 光眞(きむ ぐぁんじん)さん 国際関係論分野 社会文化コースには、相互に関係の深い4つの教育研究分野があります。社会学分野では、現代社会のさまざまな現象や問題に対して、多様な社会調査の中から適したものを選びながら、明らかにしていきます。人文地理学分野では、現代における経済的・社会的・文化的諸問題に対して「空間」をキーワードに、さまざまな分析を行います。文化人類学分野では、フィールドワークによって人々の生活を詳細に調べることを通して、異文化理解の感性を磨きます。国際関係論分野では、現代の国際社会と日本がかかえる諸問題について、国際関係論の手法によって自ら調べ、伝えるスキルを実践的に学びます。学生は、卒業論文を書くために、これらの中から1つの分野を選択し、教員の指導やアドバイスを受けながら、深く専門的に、また実践的に学びながら研究を行っていきます。 私は日本の政治や社会・文化について深く学びたいと思い、留学生として韓国から来日しました。最初は名古屋で日本語を学び、どの大学に進もうかと迷っていた時に富山大学人文学部のことを知り、自分が学びたいことを学べるのはここだと考えて、入学試験を受けました。 試験に合格し大学に入学してからは、社会に生きる人々の暮らしや人権のことに関心を持つようになり、今は日本と韓国の少子化問題について研究しています。人文学部には日本だけでなく韓国など海外の事情に詳しい先生が多く、とても助かっています。 また、授業で一緒に学ぶ他の学生たちが、世界じゅうのさまざまな問題について研究し報告をしてくれるので、それまで知らなかった多くのことを学べたり、他の日本人の学生との意見交換などを通して日本語能力だけでなく自分の思考力をさらに高めたりできていることにも、心から感謝しています。富山大学で学んだ経験は、これからもずっと、私の人生の中のたいせつな宝ものになることでしょう。国際関係論で世界を学ぶ。社会文化コース社会の営み、そのからみあう糸を、解きほぐした先に見えるものとは。可能性、無限大。●教員の専門分野■国際関係論■社会学■人文地理学■文化人類学教 授准教授教 授准教授准教授准教授教 授准教授竹村  卓林  夏生佐藤  裕伊藤 智樹大西 宏治鈴木晃志郎藤本  武野澤 豊一人間の安全保障、現代国際関係史国際文化交流、日韓関係、マイノリティ差別、アンケート病い・障害、インタビュー子どもの生活空間、まちづくり、防災教育認知地図、景観紛争、世界遺産、ツーリズム少数民族、資源利用、協力、農民、アフリカ音楽、芸能、身体、コミュニケーション、宗教国際関係論社会学人文地理学文化人類学Student'sVoice在学生からのメッセージ15

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