富山大学医学部案内2018
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 医学部の臨床講座は現在21講座(内科学3講座,皮膚科学,小児科学,神経精神医学,放射線診断・治療学,外科学2講座,脳神経外科学,整形外科・運動器病学,産科婦人科学,眼科学,耳鼻咽喉科頭頚部外科学,腎泌尿器科学,麻酔科学,歯科口腔外科学,臨床分子病態検査学,和漢診療学,危機管理医学・医療安全学,臨床腫瘍学)があります。これらの講座と表裏一体をなす各診療科,感染症科,神経内科に,総合診療部,検査部,手術部,放射線部等の中央診療施設,さらには特殊診療施設が加わって臨床部門,すなわち患者さんに接する部門を構成し,附属病院における入院患者(612床),外来患者[(平成28年度1日平均1,230人)]の診療を行い,かつ教育,研究に従事しています。 卒前教育としては,これら各科の講義とともに4年次から臨床実習が始まります。県内外の地域の中核病院での臨床実習も行われ,大学のみでなく,第一線病院での診療の実際を経験することになっています。また,大学においては学部教育(卒前教育)が最重要課題ですが,卒業後も附属病院で研修を行う者に対しては,臨床各科でそれぞれの卒後教育も担当しており,最近では専門医,認定医の教育施設としての重要性が増し,また一方ではプライマリーケアに従事する一般医(家庭医)の教育も並行して行われています。 診療については前述の各科がそれぞれの診療部門を担当し,富山県内の主要な医療機関と並んで中心的な診療施設としての役割を果たしています。そして,これらの診療を通じて専門医を養成する機関としては県下随一の施設です。すでに本学の第1期生は昭和57年に卒業し,現在では第一線の診療を支える中核的な医師として県内外で活躍しています。また,本学の診療部門の特徴としては和漢診療部(現和漢診療科)が国立大学として最初に認可され,和漢薬研究所(現和漢医薬学総合研究所)における基礎的研究とも提携しつつ,着々と成果をあげてきましたが,この実績が認められて同部門は,1988年4月からWHOの研究協力センターに指定され,世界的に見直されつつある伝統医学の教育・研究の分野でアジア地区における重要な中枢機能を果たすものと期待されています。6臨床医学の立場から個人と疾病GUIDANCE手術室での研修医指導学生も参加するカンファレンス

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