飲む目薬の開発を目指した研究(薬学部)

  • ※掲載内容は当時のものです。

眼は「視る」ことを担う組織です。この「視る」ことを障害するさまざまな病気が知られていますが、薬の内服によるこれら疾患の治療は未だ難しい現状です。その理由の一つとして、光の情報を電気信号に変換する神経組織である網膜が眼の深部にあるため、点眼などの投薬方法では十分に網膜へ薬を運べないことが挙げられます。

神経組織は体の中を流れる血液から、その活動に必要な栄養素を受け取っており、それは網膜についても同じです。網膜への積極的な栄養素の運搬を担うのが「血液網膜関門」という関所であり、一般的には、この関門は薬の網膜への到達を阻むゲートキーパーと言われていました。

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しかし、私たちはこの血液網膜関門において栄養素だけではなく特定の薬を積極的に運ぶパスがあることを見出しました。このパスを通るような薬は、経口投与することで血液へ移行した後に網膜に到達する、即ち「飲む目薬」となるポテンシャルを有しています。

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現在、この「飲む目薬」の実現に向けて、網膜を治すことを目的として開発された新薬をどのようにしてこのパスを通させるかについての方法や、それを選定するための実験技術・評価法の開発などについて研究を進めています。

教員名
細谷 健一
久保 義行
赤沼 伸乙
学部
富山大学薬学部
専門
生物薬剤学、薬物動態学