医師キャリアパス創造センター三原助教、大学院医学薬学研究部杉山教授らのグループが胃上皮の伸展を感じる機構がピロリ菌感染により障害される仕組みを解明

 医師キャリアパス創造センター三原 弘助教、大学院医学薬学研究部(医学)杉山 敏郎教授らのグループは、「胃上皮細胞にピロリ菌が感染すると、胃上皮に存在し伸展を感じる際に働く受容体であるTRPV4(トリップ・ブイフォー)イオンチャネルの遺伝子にメチル化異常が生じ、機能が落ちる」という新しいTRPV4イオンチャネルの発現制御機構を発見しました。これはピロリ菌感染に伴う消化器症状の病態解明、及び、TRPV4イオンチャネルが関与する他疾患(膀胱、神経、筋肉など)の病態解明、治療薬開発につながる報告です。

 本研究成果は、2016年9月30日に雑誌「Helicobacter」(論文名:Transient receptor potential vanilloid 4 (TRPV4) silencing in Helicobacter pylori-infected human gastric epithelium)に掲載されました。

プレスリリース [PDF, 380KB]