大学院医学薬学研究部(医学)竹内助教らの研究グループは、鱗食魚の「利き」の獲得メカニズムを解明

 大学院医学薬学研究部(医学)竹内勇一助教及び名古屋大学小田洋一名誉教授らの研究グループは、「右利き」「左利き」が発達段階でどのように獲得されるかについて、タンガニイカ湖の鱗食魚を用いて研究し、捕食時にみられる襲撃方向の利きは経験依存的な学習によって確立されるが、運動能力の左右差は生まれつき決まっていることを突き止めました。
 ヒトの利き手を代表として、様々な動物において利きが報告されていますが、実は、その獲得機構は、ほとんど明らかになっていませんでした。鱗食魚の利きは非常に明瞭で、それを制御する入力から出力までの神経回路が想定できます。今後、いまだ明らかとなっていない「利きの脳内制御機構」の全容解明が期待できます。
 本研究成果は、8月21日付けの英国科学雑誌「Scientific Reports」論文名:「Lateralized scale-eating behaviour of cichlid is acquired by learning to use the naturally stronger side」のオンライン版に掲載されました。

プレスリリース [PDF, 265KB]