極東地域研究センター和田直也教授らの研究グループは北極圏−高山帯の植物は緯度が低いほど遺伝的多様性が減少していることを発見

 極東地域研究センター 和田直也教授、筑波大学生命環境系 平尾章助教(山岳科学センター菅平高原実験所)らのグループは、周北極・高山性の植物であるチョウノスケソウが北半球の北極圏から温帯山岳域にかけて広く分布することに着目し、高緯度ツンドラから中緯度山岳までの各集団の遺伝的多様性が緯度に沿ってどのように変化するのかを解析しました。その結果、集団内の遺伝的多様性が、高緯度から低緯度へ緯度が低下するにつれて、減少していることを明らかにしました。
 本研究成果は、9月19日付けの「Journal of Biogeography」誌オンライン版 論文名:「Genetic diversity within populations of an arctic–alpine species declines with decreasing latitude across the Northern Hemisphere」にオンライン掲載されました。

プレスリリース [PDF, 1.5MB]