大学院医学薬学研究部(医学)吉田知之准教授らの研究グループは、細胞接着分子が神経細胞同士を適切につなぐ仕組みを解明

 富山大学大学院医学薬学研究部(医学)吉田知之准教授、東京大学分子細胞生物学研究所深井周也准教授らのグループは、細胞接着分子SALMとPTPδが結合した状態の立体構造を決定し、神経細胞同士を適切につなぐ仕組みを解明しました。神経回路形成のメカニズムの解明や自閉症などの神経発達障害の発症機構に関わる、今後の研究に役立つ知見になると期待されます。
 この研究成果は、「Nature Communications」論文名「Structural basis of trans-synaptic interactions between PTPδ and SALMs for inducing synapse formation」の2018年1月18日版で公開されました。
 本成果は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業チーム型研究(CREST)「ライフサイエンスの革新を目指した構造生命科学と先端的基盤技術」研究領域(田中啓二研究総括)における研究課題「シナプス形成を誘導する膜受容体複合体と下流シグナルの構造生命科学」(研究代表者:深井周也)の一環として行われました。

プレスリリース [PDF, 531KB]