和漢医薬学総合研究所・久保山友晴 助教、林周作 助教が日本薬学会北陸支部学術奨励賞受賞

和漢医薬学総合研究所・神経機能学分野の久保山友晴 助教と消化管生理学分野の林周作 助教が日本薬学会北陸支部学術奨励賞を受賞し、2018年11月18日に富山大学杉谷キャンパス日医工オーディトリアムで開催された日本薬学会北陸支部第130回例会において授与式が行われました。

久保山友晴 助教は、「軸索伸長を基盤とした神経変性疾患治療法の開発」に関する研究で、学術奨励賞を受賞しました。本研究は、神経細胞やアストロサイト、マイクログリア細胞に作用して軸索伸長・正常化を誘発する薬物をそれぞれ同定し、それらの抗アルツハイマー病活性、抗脊髄損傷活性を検証し、作用機序の解明を行ったものです。これらの成果は、アルツハイマー病と脊髄損傷の根本的な治療に繋がることが期待され、その独創性と将来性が評価されました。

林 周作 助教は、「炎症性腸疾患の病態解明と新たな治療薬の探索研究」に関し、研鑽に励み成果を挙げたとして、学術奨励賞を受賞しました。本研究は、難病である炎症性腸疾患に対し、腸管マクロファージのIL-10産生亢進を応用することにより、選択肢の少ない長期寛解維持を実現させるコンセプトをもつ有用な新規治療薬の開発を目指したもので、その将来性が評価されました。