エナメル質形成不全(むし歯になりやすい歯の異常)は西高東低 ~日本小児歯科学会全国調査の結果から~

 日本小児歯科学会と富山大学の共同研究において、小児のエナメル質形成不全の割合は、西日本で高く、東日本で低い、西高東低の分布を示すことが明らかになりました。永久歯の奥歯(第一大臼歯)と前歯(中切歯)のエナメル質は出生直前後の時期に形成されますが、エナメル質形成不全は、歯の色が変化し、特に前歯では審美的な問題があること、歯の質が低下するため、むし歯になりやすいことから近年注目されています。しかし、全国規模の調査で、エナメル質形成不全を持つ小児の割合(有病率)や、その地域間の差が明らかになったのは初めてのことです。
 詳細は、Environmental Health and Preventive Medicine に掲載されました。今後、エナメル質形成不全の西高東低の地域差が発生する背景について、詳細な研究が望まれます。

プレスリリース [PDF, 380KB]