CRISPR/Cas9を用いたゲノム編集による遺伝子改変マウス作製を効率的かつ簡便に行う方法を開発

 CRISPR/Cas9システムを用いたゲノム編集技術による遺伝子改変動植物の作製は、ヒトの病気の原因解明や新薬開発、有用成分を多く含んだより良い農作物品種の作出など、さまざまな応用が可能であり、新しい産業を作り出すと期待されています。
 今回、富山大学研究推進総合支援センター生命科学研究支援ユニット・助教・西園(にしぞの) 啓(ひろ)文(ふみ)と生命融合科学教育部・博士課程2年・Mohamed(モハメド)Darwish(ダ―ウィッシュ)らの研究グループは、ウシ胎児血清(FBS)を用いた1細胞期受精卵凍結法と電気穿孔法を組み合わせることで、従来のゲノム編集で問題であった作製効率を改善し、また“必要な時に素早く”作製することが可能な方法を開発しました。
 この方法により、より簡単に、かつ効率的に遺伝子改変マウスが作製することができるようになり、遺伝子機能やヒトの病気原因の解明,新薬開発における薬効薬理試験など、さまざまな研究が活性化すると期待されます。

プレスリリース [PDF, 431]