アスタキサンチンが骨格筋の質を向上し、糖尿病を改善するメカニズムを解明

 富山大学学術研究部(医学系)内科学講座1の戸邉一之教授、アラー・ナワズ研究員、西田康宏協力研究員(富士化学工業株式会社)らの研究グループは、肥満などで生じるインスリン抵抗性に対して、海産物に含まれるカロテノイド色素であるアスタキサンチンが、骨格筋のAMPKと呼ばれる分子を介して、ミトコンドリア機能の改善を促し、骨格筋を脂質代謝により適した遅筋(赤筋)に変化させることにより血糖値や脂質代謝異常が改善することを見出しました。本研究は、メタボリック症候群や2型糖尿病の予防や新しい治療方法の開発につながることが期待されます。

プレスリリース [PDF, 0.99MB]