富山大学副学長 学術研究部薬学・和漢系 薬剤学研究室 細谷健一教授が2020年度日本薬剤学会 学会賞を受賞

 この度、富山大学学術研究部薬学・和漢系薬剤学研究室 細谷 健一教授が、「血液網膜関門機能と薬物網膜移行に関する生物薬剤学的研究」で2020年度日本薬剤学会「学会賞」を受賞することとなりました。

 日本薬剤学会「学会賞」は、日本における薬剤学、製剤学、製剤技術並びに医療薬剤学の発展に関し卓抜した業績を有し、これら学問分野の進歩発展に著しく貢献した研究者を顕彰するものです。

 細谷教授は、これまで一貫して循環血液から網膜へのくすりの分布を制御する血液組織関門に関する研究を推進し、「血液網膜関門の機能及び物質輸送」の詳細を解明しました。また、細谷教授が世界に先駆けて開発した新規細胞ツールは国内外における生物薬剤学と眼科領域の発展に大きく寄与し、その有用性と信頼性が広く認められています。これら細谷教授が得た知見と開発した実験材料は、現在、開発が望まれている「飲む目薬」の実現に向けて、高く評価されています。また、本学会においては評議員/代議員を約13年に渡って務めると共に、2019年に開催された本学会の第34年会 (富山) では年会長として成功に導きました。以上の、細谷教授が推進した研究の高い学術的評価とこれまでの薬剤学会における多大なる貢献が認められ、受賞にいたりました。

プレスリリース [PDF, 208KB]