暗黒物質探査のさらなる挑戦

富山大学学術研究部理学系の廣島渚助教らの研究グループは、暗黒物質による構造形成の理論に基づき矮小楕円銀河中の暗黒物質量を評価し、この系の暗黒物質密度は従来の評価よりも小さいことを明らかにしました。暗黒物質密度の評価が更新されたことで、矮小楕円銀河のガンマ線観測に基づいて得られる暗黒物質対消滅断面積の制限が緩和されます。この成果は今後の宇宙観測による暗黒物質探査戦略にも影響を与えうるものです。

この研究結果は日本時間の9月17日にPhysical Review D誌の速報として出版されました。

プレスリリース [PDF, 203KB]