富山大学における国際規制物資(硝酸トリウム)の保有について

平成23年11月18日

平成23年11月11日、富山大学五福キャンパスにおいて研究用試薬である未届けの硝酸トリウムの保有を確認しました。
当該物質は、「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」により、国の使用許可が必要な国際規制物資で、本学は国際規制物資の使用・保管が許可されていますが、国際規制物資の種類又は数量を変更するときは国への届出が必要でした。11月11日に文部科学省に第1報を報告し、本日使用変更の届出を行いました。
放射線量を測定したところ、線量は極微量であり、学生・職員及び周辺地域への影響はありません。

本学は教育研究機関として、法令を順守し国際規制物資の適正な使用・管理に努めて参りましたが、このような事態となったことは極めて遺憾であり、国民の皆様並びに関係機関に対して深くお詫び申し上げます。
今後は再発防止に向けて国際規制物資の使用・保管についての周知徹底を図り、富山大学の信頼回復に努めて参る所存です。

1. 確認した国際規制物資

  • 試薬名:硝酸トリウム標準溶液(濃度1000mg/L)
  • 数量:125ml
  • 開封の有無:未開封
  • 製造元:SPEX社(アメリカ)

2. 判明の経緯

本学教員が本年6月頃カナダの研究者から譲り受けた市販の試薬を10月に富山大学薬品管理システムに試薬登録をしようとしたところ、システム管理担当教員が登録試薬は国際規制物資に該当すると指摘を受けて判明した。

3. 放射線量

  • 硝酸トリウム容器密着:0.09マイクロシーベルト毎時
  • 保管場所室内:0.08マイクロシーベルト毎時
  • 保管場所前廊下:0.08マイクロシーベルト毎時
  • (富山県内:0.06~0.07マイクロシーベルト毎時)

4. 現在の保管

二重のビニール袋に密閉し鍵付きの薬品保管庫で鍵をかけて保管