第7回富山大学環境塾を五福キャンパスで開催

 「第7回富山大学環境塾 ―PM2.5と大気環境について考える―」を2013年10月30日、五福キャンパスにおいて、開催しました。
 遠藤学長の開会挨拶の後、西川雅高 東京理科大学環境安全センター長、金谷久美子 京都大学大学院医学研究科研究員による基調講演を行いました。
 基調講演では西川氏から、「PM2.5の基礎知識と発生源事情の紹介」をテーマに、PM2.5(微小粒子状物質)の基礎的な定義、地球規模での大気エアロゾルの発生量・発生源・生成過程、近年の発生量や発生状況の推移に加え、隣国の都市大気事情を写真や図表を通して分かり易く説明していただき、また、金谷氏から、「PM2.5の健康影響」をテーマに、PM2.5と人の呼吸器、毒性実験の結果から判ることとその限界、疫学調査の結果をもとに、国内外の知見に基づく短期・長期の健康影響から防御方法とその効果について最新の調査結果を交えての説明がありました。
 引き続いて行われたパネルディスカッションでは、西川氏、金谷氏の他、藤谷亮一富山県生活環境文化部環境保全課係長、本学医学薬学研究部の稲寺教授が参加し、PM2.5や大気汚染における健康影響や富山県での対策などについて意見交換を行いました。
 最後にパネリストから富山大学生へ、「環境教育の大切さを理解するとともに、身の回りの環境問題に興味関心を持ち、自分自身で解決策を見つけ出す努力をしてほしい。また、物事に情熱を持って継続する力を身につけてほしい。」とのエールをいただきました。
 富山大学では、環境保全や安全衛生の理解を高めようと、2007年より毎年環境塾を開催しています。今後も、環境安全衛生管理活動に積極的に取り組んで行こうと考えています。

【詳細】
環境安全衛生監理室ウェブサイト 「第7回富山大学環境塾を開催しました [PDF, 317KB]
西川東京理科大学環境安全センター長による基調講演
西川東京理科大学環境安全センター長による基調講演
金谷京都大学大学院医学研究科研究員による基調講演
金谷京都大学大学院医学研究科研究員による基調講演
パネルディスカッションの様子 左から、稲寺教授、藤谷氏、西川氏、金谷氏、司会の大学院理工学研究部青木准教授
パネルディスカッションの様子
左から、稲寺教授、藤谷氏、西川氏、金谷氏、司会の大学院理工学研究部青木准教授