富山大学発 放射線に関する情報発信 シンポジウム
「震災から3年を迎えて 環境と放射線-福島は今-」を開催しました

 平成25年12月21日、「富山大学発 放射線に関する情報発信 シンポジウム『震災から3年を迎えて 環境と放射線-福島は今-』」を開催しました。
 このシンポジウムは、東日本大震災から3年の節目を迎えるにあたり、大学による積極的な情報発信の場であり、11月に開催した特別講演会に続き開催されたものです。当日は200人余りの学生や一般市民等が参加しました。
 シンポジウムでは、遠藤俊郎富山大学長による挨拶(代読)の後、弘前大学被ばく医療総合研究所の柏倉幾郎所長・教授による基調講演「大学発の被ばく医療への対応-震災前と後-」が行われ、原子力関連施設を多数抱える青森県の国立大学法人として、震災前から取り組んできた被ばく医療に関する教育と研究への取り組みが、震災後の支援活動に大きな役割を果たしたこと等が紹介されました。
 引き続き、福島大学うつくしまふくしま未来支援センターの塚田祥文特命教授、京都大学エネルギー理工学研究所の小西哲之教授、独立行政法人海上技術安全研究所の小田野直光海洋リスク評価系長、茨木大学工学部の小峯秀雄教授、富山県農林水産部農業技術課研究・普及振興班の小池潤副主幹、並びに本学から丸茂克美教授による講演が行われました。
 各講演者から、放射性物質による福島の汚染水や土壌汚染の状況、並びにイタイイタイ病を経験した富山県の汚染土壌対策事業の有効性と福島の汚染土壌対策への可能性等について紹介があり、講演後は活発な質疑応答が行われ、関心の高さが窺われました。
 翌12月22日には、富山県立イタイイタイ病資料館の見学会が行われました。前日のシンポジウムに続き参加した学生や一般市民は、資料館の展示や説明に熱心に耳を傾けていました。

柏倉弘前大学被ばく医療総合研究所長による講演の様子
柏倉弘前大学被ばく医療総合研究所長による講演の様子
富山県立イタイイタイ病資料館見学会の様子
富山県立イタイイタイ病資料館見学会の様子