2013年度食創会安藤百福賞大賞 受賞 (大学院医学薬学研究部小野武年特任教授)

イメージ画像大学院医学薬学研究部
小野武年 特任教授

 2013年12月24日、本学大学院医学薬学研究部 小野武年 特任教授が、2013年度食創会「第18回安藤百福賞」大賞を受賞しました。

 第18回安藤百福賞では、脳の中には、舌で感じた「甘い」「からい」などの味覚を伝える経路に加えて、「好きな」食べ物と「嫌いな」食べ物を区別する複雑な神経回路があります。 小野特任教授は、サルなどの動物の脳の色々な部位において神経細胞の応答性を調べる独創的な実験システムを開発し、食べ物を見たり、ニオイを嗅いだり、 食べている間の脳の神経細胞の応答を世界で初めて解析しました。そして、空腹や満腹を感じたり、好きな食べ物と嫌いな食べ物を見分ける神経細胞、 食べ物の好き嫌いの度合を表現し、好き嫌いの情動の発現に関わる神経細胞を特定しました。食べ物を好きな物、嫌いな物、初めて見る物に分類し記憶し、 あるいは食べ物だけでなく空間や場所やエピソードを認知、記憶し、それらを合わせた記憶に関与する神経細胞の存在をも明らかにしました。小野特任教授の研究成果は、 「食」に関する脳の複雑な仕組みの理解を大きく進めるもので、国際的にも高く評価されています。

 なお、表彰式は、2014年3月7日(金)、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)で開催されます。


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