市民公開シンポジウム「放射線と人との係わり合い」を開催
2015年10月17日(土)、五福キャンパス黒田講堂において、全学一体で取り組む安心・安全のための放射線研究と復興研究、そして大学からの情報発信 市民公開シンポジウム 「放射線と人との係わり合い-未来に繋ぐ放射線影響研究とその展望-」を開催しました。一般市民の方々、大学教職員および学生を合わせ、180名近くの参加がありました。
最初に、遠藤 俊郎 学長の開会挨拶(代読)と、世話人の 近藤 隆 教授より本講演の開催趣旨等について簡単に説明がありました。続いて第1部では、はじめに、群馬大学重粒子線医学研究センター 高橋 昭久 教授が「宇宙放射線の生物影響研究」と題して講演しました。引き続き、東北大学大学院医学系研究科 細井 義夫 教授が「原子力災害による放射線影響と放射線研究」と題して講演しました。続いて、茨城大学理学部 田内 広 教授が「低線量放射線の生体影響:新たな細胞実験からのアプローチ」と題して講演しました。
第2部では、はじめに、東京大学大学院医学系研究科 宮川 清 教授が「全人的な医学における放射線研究」と題して講演しました。続いて、東北大学加齢医学研究所 福本 学 教授が「福島原発事故被災動物からヒトへの影響を考える」と題して講演しました。
第3部では、弘前大学 柏倉 幾郎 理事・副学長が特別報告「原発事故に際しての、弘前大学の取り組み」と題して講演しました。次に、福島大学経済経営学類 後藤 康夫 教授が特別講演「3・11フクシマとサイエンス・コミュニケーションの失敗-専門家と住民の新たな関係ヘ-」と題して講演しました。
最後に閉会の挨拶として、富山大学研究推進機構水素同位体科学研究センター 鳥養 祐二 准教授より本講演会の総括がありました。
来る11月7日(土)には、「震災から4年半-私たちにできることは何か」と題して、富山大学理学部2階多目的ホールにて市民公開シンポジウムⅡを開催いたします。
- 会場風景
- 群馬大学重粒子線医学研究センター
高橋 昭久 教授
- 東北大学大学院医学系研究科
細井 義夫 教授 - 茨城大学理学部
田内 広 教授
- 東京大学大学院医学系研究科
宮川 清 教授 - 東北大学加齢医学研究所
福本 学 教授
- 弘前大学 理事・副学長
柏倉 幾郎 氏 - 福島大学経済経営学類
後藤 康夫 教授