重点研究課題に対するロート製薬からの寄附金目録贈呈式を開催

 富山大学が第3期中期目標・中期計画の重点研究課題として全学を挙げて取組んでいる研究プロジェクト「医薬学と複雑系数理学からの挑戦『未病』の解明、そして新たな医療体系の構築と地域との連携による健康人口の増加」に賛同いただいたロート製薬株式会社から寄附金をいただくこととなり、2017年9月13日、杉谷キャンパスにおいて目録贈呈式が執り行われました。
 同研究プロジェクトは、医学部、薬学部、附属病院及び和漢医薬学総合研究所に加え、工学部、人間発達科学部が協力し、複雑系数理学を導入することにより、東洋医学における概念の「未病」を科学的に立証し、更には、地方自治体と協力し、加齢性疾患や生活習慣病等に関して、「未病」の段階での生活指導や概日リズムを考慮して最適化した和漢薬等の療法を実践することにより、発病を減少させることで、健康人口や労働人口の増加、医療費の削減に寄与することを目的としています。
 贈呈式ではロート製薬株式会社 國﨑伸一取締役・経営戦略推進本部ディレクターから二階堂敏雄富山大学研究担当理事へ目録が手渡され、寄附金の有効活用と「未病」研究に対する期待が述べられた後、二階堂理事から謝辞がありました。
 引き続き、プロジェクト責任者の齋藤 滋大学院医学薬学研究部教授から研究概要について説明があり、和やかに懇談が行われました。

左から、ロート製薬株式会社 本間陽一 基礎研究開発部部長・開発企画室室長(兼)、國﨑取締役・経営戦略推進本部ディレクター、二階堂理事、齋藤教授
左から、ロート製薬株式会社 本間陽一 基礎研究開発部部長・開発企画室室長(兼)、
國﨑取締役・経営戦略推進本部ディレクター、二階堂理事、齋藤教授