高志の国文学館と企画展「生誕170年 ラフカディオ・ハーンの共感力―発見、探求、そして発信へ」を共同開催

富山大学は高志の国文学館(中西進館長)と、企画展「生誕170年 ラフカディオ・ハーンの共感力―発見、探求、そして発信へ」を共同開催しました。同文学館を会場として4月11日に開幕し、新型コロナ禍の影響による臨時休館を挟んで、7月5日まで開催しました。

ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は明治23年に来日し、亡くなるまでの14年間に紀行文、随想、文化論、民間伝承や古典に基づく再話文学など、日本に関する数々の著作を残しました。企画展では、富山大学附属図書館が所蔵するハーンの旧蔵書「ヘルン文庫」や関連資料からの51点をはじめ、全国のゆかりの地から集まったおよそ260点の資料が展示され、その生涯と日本での足跡をたどる内容となりました。

また7月4日には、同大人文学部の中島淑恵教授を講師に、文学講座「ラフカディオ・ハーンとフランス文学」が開催されました。当初の予定を変更してオンラインで開催された講座には各地から約200名が参加し、ハーンの書いた物語にフランス文学が与えた影響について熱心に聴講していました。