平成27年度9月期 学位記授与式 告辞

告辞

 本日、平成27年度9月期学位記授与式において、海外からの留学生19名を含め、学部卒業生16名、大学院修士課程修了生18 名、同じく博士課程修了生14名、そして論文博士1名,合計49名の皆さんに学位記を授与いたしました。卒業生、修了生の皆さん,ご家族の皆様、ご卒業誠におめでとうございます。富山大学を代表して、皆様に心よりお慶びを申し上げます。

 近年、科学技術の進歩や情報手段の多様化に伴い、人々の価値観や社会構造はますます複雑化し、世界規模で大きく変化しています。便利さが急速に進んだ一方で、国際紛争や地球環境問題など社会的課題は深刻さを増し、また、世界各地で頻発している自然災害は私たちの日常生活を脅かすものとなっています。そして、厳しく難解な時代であるからこそ、社会が若い皆さんにかける期待は大きなものとなっています。皆さんは、このような激動の時代の中で、大学生活やこれまでの人生で身に付けた知識・技量・経験を糧に、スペシャリストとして、また、一人の人間として、社会に羽ばたき、大いに活躍されることを願っています。

 皆さんに、大切にして欲しいことを3つ申し上げます。

 第1 は「他人には作りだすことができない自分自身のオリジナルを生み出す」ことです。
 世界中の物事が急速に変化している今日、他人の模倣では新しい一歩を踏み出すことはできません。常識を疑ってみてください。疑うためには、既存のものを熟知した上で、広い視野をもち、自分なりの考えを組み込むことが求められます。既存の枠から脱した先に新たな発見や創造があります。

 第2 は「失敗することを恐れずに挑戦し続ける」ことです。
 間違いを恐れ、挑戦をしなくなった人に成長はありません。皆さんには、課題が山積する社会においても、常に果敢に挑戦し続ける冒険者であってほしいと思います。多くの困難・苦悩を経験し、そこから学んだことを社会のために、人のために活かしてください。

 第3 は「常に相手に対する敬意を持ちながら、あらゆる分野の人と連携・協働する」ことです。
 人一人で生きていくことはできません。集団・組織の一員として、互いに感謝・信頼の気持ちを持ち、共に切磋琢磨することを忘れないでください。思いやりのある厳しさの中でこそ、人は成長を重ねます。

さて、皆さんが学んだ富山大学は、来る10月1日に、再編統合10周年を迎えます。富山大学は、新しい業績や情報を世界に発信するNational center として、同時に地元に貢献できる知財と人材を提供するRegional Center として、その役割を果すため、既存の形を修正・改革しつつ、発展の歴史を創出する努力を続けています。皆さんには、同窓生として、また、改革・発展の道へと邁進する仲間として、今後とも富山大学の発展のため、熱き思いを頂けますようお願いいたします。

 富山大学で学ばれた皆さんが世界のあらゆる場所で活躍され、充実した人生を送られることを祈念し、学長告辞とさせていただきます。

平成27年9月28日
富山大学長 遠藤 俊郎