平成28年度10月期 入学式 式辞

式辞

 本日、平成28年度10月期入学式において、富山大学は修士課程9名、博士前期課程8名、博士後期課程4名、博士課程13名、計34名の大学院生を新しく迎えました。内24名は海外からの入学生であります。皆さん、大学院へのご進学、誠におめでとうございます。富山大学教職員一同を代表し、心より歓迎とお祝いを申し上げます。

 今世界は、大きな転換点を迎えつつあります。インターネットの普及によるグローバル化の進展、科学技術の飛躍的進歩、人工知能に代表される新たなテクノロジーの台頭など、5年先の未来ですら想像が難しいものとなっています。その一方で、地球規模での環境破壊、不安定な政治経済、地域間格差の拡大など多くの問題が発生し、深刻さを増しています。
 皆さんは本日、富山大学大学院において、より高度な知の集積と創出に 向けた第一歩を踏みだすことになります。緊張の中、期待で胸を膨らませておられることでしょう。変化と混沌の時代だからこそ、これから皆さんが歩み、挑戦する道は、すべてが新しい可能性にあふれています。皆さんが、大学院で学び・研鑽を重ね、文化的・科学的思考を身に付け、豊かな人間力を育て、世界をリードするプロフェッショナルとして大きく羽ばたくことを期待いたします。

 心がけてほしいことを二つ述べます。

 第一は、常に創造性、独自性を意識して研究に臨んでいただきたいことです。言い換えると、「真似をしない」精神です。
 創造は、新事実の発見・発明であり、また、既存の知識や技術の新しい組み合わせから生まれます。研究者として、事実を直視し、先行研究や他分野に学び、時に既存の知識を創造的に破壊し、自身のオリジナル創出に挑戦してください。
 第二は、人としての優しさを持ち、人との交わりを大切にしてほしいということです。研究や日常の生活において、一つの専門領域でできること、一人でできることには限界があります。皆さんのまわりには、常に指導者や多くの同志・仲間、そして家族がいることを忘れないでください。お互いを尊重し、感謝する気持ちをもって、人として一つのことを成し遂げてください。

 ここ富山県は、日本海側で日本列島のほぼ中央に位置し、抜群の自然・生活環境に恵まれ、世界的な実績を持つ企業も多数存在し、勉学・研究の場として素晴らしい環境です。そして皆さんを迎える富山大学は、全国で唯一、異なる歴史と伝統を持つ3つの大学が再編統合し誕生した新しい総合大学です。地域と世界に向かって開かれた大学として、さらなる発展を目指し、新たな歩みを続けています。私達教職員は、全力で皆さんの大学院生活をサポートいたします。

 皆さんのご活躍、ご発展を心より祈念し、式辞といたします。

平成28年10月3日
富山大学長 遠藤 俊郎