平成28年度10月期 入学式 式辞

式辞

 本日、平成29年度10月期入学式において、富山大学は修士課程7名、博士前期課程5名及び博士後期課程4名、博士課程14名、計30名の大学院生を新しく迎えました。内21名は海外からの入学生であります。皆さん、大学院へのご進学、誠におめでとうございます。富山大学教職員一同を代表し、心より歓迎とお祝いを申し上げます。

 人工頭脳やロボット等の技術革新により、我々の日々の生活や社会の仕組みは大きな進歩を遂げてきました。一方で、地球・世界規模での環境破壊や経済格差など、これまで人類が経験したことのない規模の問題が拡大しています。「進歩」と「危機」が混在し、あらゆる分野で大きな改革が求められる現代において、大学院で学ぶ皆さん一人一人に対する社会からの期待は非常に大きなものとなっています。高度な知識と豊かな人間性を備え、社会に貢献する専門家、プロフェッショナルとしての道を歩まれる皆さんに、これからの富山大学大学院生活において心がけてほしいことを2点述べます。

 第一は、研究者として、『純粋に知を探究する』精神を持つことです。
 学問の基本は、既存のものに何故と問うことです。先人の研究成果を良く学び、一方で結果への疑問や検証を忘れず、自身で思考し、新しい可能性を追求してください。  第二は、人を愛し、世界の人々に感謝し、貢献する努力を重ねることです。
 多種多様な文化、価値観を持った人々と知りあうことで、個人が持っていた知識と技術が共有され、刺激的な結果に結びつきます。他者への感謝、共感、思いやりは自分の心を豊かにしてくれます。皆さんの新しい発想、行動が、より幸せな新世界の創造につながるものと信じます。

 皆さんがこれから暮らし学ぶ富山県は、立山連峰をはじめとする雄大な自然とそこで育まれた素晴らしい文化を有し、また、世界的実績を有する企業も多く、勉学・研究の場として最適な環境です。富山県の魅力を全身で体感しながら、富山大学で研鑽を積み、活躍してください。

平成29年10月2日
富山大学長 遠藤 俊郎