富山大学案内2017
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22医薬・理工の各分野を連携した融合型大学院 ~生命融合科学教育部、医学薬学教育部、理工学教育部~医薬理工が連携・共同する新大学院構想図○高度医療機器に習熟した医師・薬剤師の育成○最先端情報工学を修得した医師・薬剤師の育成○生体や環境との関連を熟知した機能性材料開発技術者の育成○電磁場やイオンビームに精通した医師・技師の育成○先端生命科学を担いうる研究者・高度専門職業人の養成○「人間を思索できる」エンジニアの養成○バイオインフォマティクス時代のSEの育成○異分野コミュニケーションによる創造性に富む人材の育成新研究拠点の創出○生命の普遍性・多様性の理解○脳をはじめとする生体機構の一層の解明○マンマシンインターフェースの構築○ポストゲノム時代のバイオチップテクノロジー○高齢化・福祉社会の住宅医療・介護機器の開発○次世代医療のための医療機器、計測通信技術の開発○医療品リード化合物の研究○ナノテクノロジーを用いる新規医用材料の開発○環境汚染物質の生体・生態系への影響の研究 先端科学技術の急速な発達にともない、従来からある医学、薬学、理学、工学などの個別の分野だけでは対処できない様々な課題が増えてきました。これらに対処するためには、それぞれの学問分野を相互に連携させ、総合的な視野から複合的分野に取り組むことができる人材の育成が求められています。 富山県内の3国立大学法人が統合され、医学、薬学、理学、工学を含む8学部を擁する総合大学に生まれ変わったのを契機に、この社会的要請に応えるため、これまでの大学院医学系研究科、薬学研究科ならびに理工学研究科を統合・改組し、平成18(2006)年4月に医薬・理工を融合させた生命融合科学教育部を新設しました。医学薬学教育部と理工学教育部とともに、知による豊かな社会の創成を目指した教育と研究を行っています。これら3教育部と博士課程、修士課程の関係、授与学位と専攻分野の名称についてまとめると、以下のとおりです。・生命融合科学教育部・医学薬学教育部 ・理工学教育部医学薬学研究部連携・共同理工学研究部医学薬学教育部生命融合科学教育部理工学教育部博士(医学)生命・臨床医学専攻東西統合医学専攻4年制博士(薬学)薬学専攻4年制博士後期課程博士(看護学)博士(薬科学)看護学専攻薬科学専攻3年制博士(医学)認知・情動脳科学専攻4年制博士(薬科学)博士(理学)博士(工学)生体情報システム科学専攻先端ナノ・バイオ科学専攻3年制博士(理学)博士(工学)数理・ヒューマンシステム科学専攻ナノ・新機能物質科学専攻新エネルギー科学専攻地球生命環境科学専攻3年制修士(工学)工学領域2年制修士(理学)理学領域2年制博士前期課程修士(薬科学)薬科学専攻2年制博士前期課程修士(医科学)修士(看護学)医学領域2年制連携教育連携教育連携教育理学部工学部文系学部薬学部創薬科学科医学部看護学科医学部医学科薬学部薬学科21世紀の人材育成 従来の大学院では所属する研究室の研究分野に依存した教育が中心でしたが、生命に関わる現代社会の様々な要請に応えるため、生命融合科学教育部では、「生命倫理特論」「先端生命科学特論」や「異分野体験基礎実習」をはじめとする医学、薬学、理学、工学の分野横断的教育の充実を特徴にしています。 幅広い知識を基盤とする高い専門性と人間尊重の精神●生命融合科学教育部(博士課程)●医学薬学教育部 (博士課程・修士課程、博士後期課程・博士前期課程)●理工学教育部(博士課程・修士課程)を基本として、学術研究の進歩や社会に積極的に貢献する、総合的な判断力を有する人材の育成を目的に、医学・看護学及び薬学を統合した特色のある教育を行っています。 また、薬学領域の博士課程を改組し、平成24年度に創薬研究者・技術者の養成に重点をおいた博士後期課程薬科学専攻、高度な専門性や優れた研究能力を有する薬剤師・研究者等の養成を目的とした博士課程薬学専攻の2専攻を設置しました。 平成27年度には、豊かで幅広い学識と高度な問題解決能力を有する人材育成を目指し、看護の教育・研究基盤を確立するため、知の統合・創生と実践を改革・開発・創造でき、国内外の生活文化に貢献しうる実践的研究者の育成を目的として博士後期課程看護学専攻を設置しました。  これまであった理工学研究科を基に、時代の要請に応えるため新たに医学薬学の分野も視野に入れ、教育・研究分野の再編を行いました。当教育部では科学技術の高度化・先端化に対応可能な、広範な能力を有する研究者・高度職業人の育成を目的に教育を行っています。

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