富山大学案内2018
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民族薬物資料館 富山大学附属病院は22の診療科、職員1280人(医師350名、看護師730名、コメディカル等200名)が一体となり、病床数612床の入院患者、1日あたり1230人の外来患者の診療にあたっています。 大学の使命として質の高い医療を提供するスペシャリストを育て、最高の医療を提供するとともに(医療の確保)、医学部医学科・看護学科、薬学部学生の教育ならびに人材育成にも力を入れています。卒前・卒後までの一貫した教育の中で、医療の「技術習得」のみならず、患者に寄り添う「心」の涵養にも力を入れています。医師、看護師、薬剤師、コメディカルスタッフすべてが、最高の医療を目指し、医療の安全性に留意し、心のケアを行ないながら、ひとりでも多くの患者を救いたいと努力しています。 富山県民から信頼される病院を目指して、スタッフ全員で取り組んでいます。 和漢医薬学総合研究所は、「くすりの富山」の伝統と歴史を背景に設立され、和漢薬の学理とその臨床応用を研究する我が国唯一の和漢医薬学に特化した附置研究所です。本研究所は、和漢薬の基となる生薬の資源開発から和漢薬による病態制御や臨床科学まで網羅する一連の組織体制を構築し、我が国の伝統医薬学はもとより世界の伝統医薬学研究の発展に貢献しています。所員は、現代の最先端科学技術を駆使して“複雑系を特徴とする和漢薬”と“漢方医学”を科学的かつ異分野学際的に研究することにより東西医薬学の融合を図り、新しい医薬学体系の構築と全人的医療の確立をめざしています。そのために、他の大学研究機関や異分野領域の研究者とも連携・協力し、特色ある共同研究も積極的に進めています。 また本研究所には附属民族薬物資料館があります。ここでは約50年にわたり、漢方医学、中国医学、アーユルベーダなどの伝統医学で使用されている民族薬物、約29,000点を蒐集し、伝統医薬の研究に利用するだけでなく、展示して一般公開も行っています。 明るく開放的な空間で、安くておいしい食事ができる食堂のほか売店、書店、理容室があります。 また、談話室とサークル棟もあり学生の憩いの場です。民族薬物資料館 約2000種類の薬用植物を所有し、その数は全国トップレベルです。 「くすりの富山」ならではの植物を観察・研究できる生きた教材となっています。また、学修・研究の合間に緑の中で気分転換できます。 本格的な陸上トラックを備えており体育関係の講義はもちろんのこと課外活動でも活用されています。グランドにはサッカーゴールとラグビーゴールが設置され、野球場も併設されています。また、テニスコートも構内にあり、様々なスポーツを楽しむことができます。 5階建ての建物で研究室や実験室など、様々な充実した居室を設けています。 1階には総座席数約300席のホール(日医工オーディトリアム)もあり講義や講演会に利用されています。福利・厚生棟薬用植物園陸上競技場附属病院和漢医薬学総合研究所医薬イノベーションセンター48

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