就職の手引き [平成29(2017)年度]
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その他 ◎論作文 論作文は人物重視の傾向が強まる中、面接試験とともに評価のウェートも高くなってきています。 ◎実技試験 実技試験の実施方法はさまざまですが、内容は体育実技と各専門教科実技(音楽、美術、家庭、英語など)に大別されます。 小学校の受験者にあっては、体育実技(水泳など)や音楽(課題曲の演奏など)及び図画工作の3教科が多く、中学校・高等学校にあっては各専門教科について行われます。 ◎面接−口頭試問 面接はますます重要視されており、筆記試験重視から人物重視へと移っています。形式は、個人面接、集団面接、集団討論、模擬授業などで、最近の傾向として集団討論を課すところが増えています。面接では明るくハキハキとした態度で臨みましょう。 ◎適性検査 適性検査は、クレペリン検査及びYG検査の実施が多いようです。 クレペリン検査(作業検査法)は、一定時間、連続的な加算作業を課し、作業経過と結果から性格適性を見る方法です。YG検査(質問紙法)は、質問項目に答えさせ、神経質・劣等感・協調性・活動性などの性格特性を見る方法です。(イ)合格から採用まで 2次試験の合格者には、教員候補者の選考に関する最終判定が下されます。 判定は書類審査と試験結果などを総合判断して、合格、補欠、不合格などの決定がなされます。合格者は、採用に対しての一定の基準に達したとみなされ、「公立学校教員採用候補(予定)者名簿」に登載されます。 なお、一部の県によっては、合格者をAランク(正規任用)、Bランク(非常勤任用)などのランクに分けて名簿に登載するところもあり、各都道府県市の教育委員会がそれぞれ独自の方法で実施しています。注意したいのは、名簿登載者が即採用とはならない点です。また、名簿登載の有効期限は通常1年間なので、この期間内に採用通知がなければ、自動的に候補者としての資格を失うことになり、再度選考試験の受験が必要となります。44

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