就職の手引き [平成30(2018)年度]
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- 3 - (3)初年次からのキャリア教育・職業教育の充実 キャリア教育・職業教育は、就職活動に関する指導とは異なるものである。しかし、学生の職業観や勤労観を涵養し、個々人の個性や適性に応じた職業を学生自ら選択できる能力の育成や学修意欲を高めるために極めて重要であることを踏まえ、初年次からのキャリア教育・職業教育の充実を図る。 キャリア教育の実施に当たっては、前述の「企業説明会」とは明確に区分した上で、幅広く企業等の協力を得つつ、積極的な取組を行う。 【企業等への要請事項】 (1)就職・採用活動開始時期の遵守 以下の就職・採用活動日程の遵守を、企業等に対して要請する。 ・広報活動開始 : 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降 ・採用選考活動開始 : 卒業・修了年度の6月1日以降 ・正式な内定日 : 卒業・修了年度の10月1日以降 (2)学生の学業への配慮 企業等が学期期間中に採用選考活動を実施する場合には、当該活動が学業の妨げとならないよう、以下の配慮を企業等に対して強く求める。 ①学生の学修に十分配慮した形での採用選考活動の実施 授業、試験、留学、教育実習等と採用選考活動が重複する場合は、学生からの求めに応じ、個別的な採用選考日時の変更など必要な対応を明示的に行うこと。また、土日祝日や平日の夕方の活用も取り入れるなど、学生の学修環境を損なうことのないよう極力柔軟に対応すること。 ②採用選考開始日より前に採用選考活動を実施しないことの徹底 (3)採用選考活動における評価 学生の本分を考えれば、採用選考において学生の学業に対する取組状況が適切に評価されることは重要である。 このため、企業等に対し、少なくとも卒業・修了前年度までの学業成果を表す書類(例えば成績証明書や履修履歴等)を選考の早期の段階で取得し、採用面接等において積極的に活用することにより、学生の学業への取組状況を含めて適切に学生を評価することを求める。 2.就職・採用活動の公平・公正の確保について 【大学等における取組】 (1)情報の収集と学生へのケア 就職・採用活動が学生の学業を妨げることのないよう、開始時期の実態、職業の選択の自由を妨げる行為やハラスメント的な行為の有無等について、情報を収集するとともに、学生へのケアに関する組織的な取組を行う。 その他54

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