51❶公立学校の教員公立学校の教員は、各都道府県及び政令指定都市等の教育委員会が行う「教員採用選考検査」又は「教員採用候補者選考試験」などにより採用されます。したがって、志望者はすべてこの教員採用選考試験を受けることが必要です。(ア)教員採用試験受験の流れ◎募集要項等の配布例年早いところでは、3月下旬頃から募集要項等が公表されます。志望する都道府県及び政令指定都市等の教育委員会のウェブサイト等をこまめに確認し、受験資格、募集校種、試験日程、試験内容、出願手続きなどを早めに確かめておきましょう。◎試験日と試験内容試験方法は、各自治体によって異なりますが、ごく一部の県を除きほとんどが1次・2次による選考方法をとっています。これまでは多くの自治体が7月を中心に1次試験(筆記・実技など)を行い、後日、1次試験の合格者に対して8月から9月を中心に2次試験(面接・論作文など)を実施していましたが、令和4年12月現在、文部科学省において教員採用選考試験の早期化について検討が行われているところです。申込や試験の時期が前倒しとなる可能性がありますので、常に最新の情報を確認しましょう。なお、試験内容は筆記試験、論作文、実技試験、面接及び適性検査などが標準的です。◎筆記試験筆記試験は一般教養、教職教養(教職専門)、専門教科などが行われるのが一般的です。1)一般教養は人文科学、社会科学、自然科学の領域にわたって出題されます。2)教職教養は、教育原理、教育心理、教育法規、教育史、教育時事などから出題されます。3)専門教科は、受験する学校種(小・中・高・特別支援など)、免許教科別(国、数、英など)に実施されます。2 教員について
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