富山大学 教育学部 学部案内2026
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学級担任として学級経営をどのように進めていくのかを理解することを重視したコース支援が必要な子どもに寄り添いながら、子どもの視点に立った支援のあり方を学ぶコース 「学校体験活動」は、1年次の 4 月から 2 月までの通年で、講義と配置校での実習を併せもった創造的な授業です。この授業を通して、子どもたちが郷土に愛情と誇りをもち、生き生きと逞しく生きる力を身につけられるように、使命感をもって臨む教師が一人でも多く育つことを期待しています。 4月から8月上旬までの講義を通して、学校や教育や子どもについて知識を得たのち、9月上旬から 2 月下旬までは学校現場での実習となります。この後期の実習では、2つのコースにわかれます。Aコースは「学びのアシスト」、Bコースは「スタディ・メイトジュニア」です。どちらも学校現場に身を置き、子どもたちの学びや育ちを支援します。両コースともに、富山県(市町村)教育委員会と富山大学教育学部の緊密な連携・協力のもと、教員志望の学生が進んで個々の学校にアシスタント・ティーチャーとして直接参加します。学級経営活動や子どもの支援活動に携わりながら、自らの資質・能力等の向上を主体的に図っていく姿勢が不可欠です。 また、この授業には富山県教育委員会から交通費の助成があります。将来の教員の担い手である学生は、県から大きな期待をされています。く、協力学校にもお願いし、学生を受け入れる体制を整えていただいています。大学で実体験としては学びにくい発問の仕方、板書の仕方、児童との接し方など、実際に教育現場に立ったときに役立つ内容について、丁寧な指導を受けられます。 教育学部では、教師として求められる資質や能力を身につけるための環境と体制づくりに、常に心を配っています。(「学校体験活動」報告書から抜粋)(「学校体験活動」報告書から。一部字句や表現を修正)学びのアシストに参加してスタディ・メイトジュニアに参加してB コーススタディ・メイトジュニア4月〜8月上旬学 校 ・ 教 育 ・ 子 ど もに 関 す る 講 義 ( 共 通 )9 月上旬〜2 月下旬学校現場での体験活動A コース学びのアシスト(実習)学校体験活動の流れ1 2学校現場での活動(上)大学での講義(右)附属小学校での教育実習附属幼稚園での教育実習附属中学校での教育実習 私にとって学校現場を体験する最初の機会でした。忙しい中、6ヶ月という非常に長い期間受け入れてくださって感謝の気持ちでいっぱいです。先生方にたくさんご教授いただき、非常に多くのことを学ぶことができました。特に印象的だったことが、「待つ」ことの大切さ、プラス言葉への言い換え、コミュニケーションの役割です。大学の講義ではなく、現場での経験だからこそ学べたことだと思います。また、各学年の学級を経験させて頂いたことで、それぞれの発達段階に応じた授業の作り方、学級の作り方を学びました。高学年の静かに授業を受けながらも進んで発言する姿があるのは、単に年齢を重ねたからではなく、1学年からの積み上げがあったからであるということを実感しました。成長する姿を想像しながら児童ひとりひとりの個性を輝かせられる教師を目指したいです。 毎回、活動後に担任の先生が振り返りをする時間を作ってくださいました。その日の中で困ったことやどうして良いかわからなかったことなどを相談させていただきました。この時間を通して先生が子ども一人一人の性格や特性をよく理解し、子どもにあった方法で活動の内容や声かけの仕方を判断されているのだということを知りました。私が活動中に特に意識していなかった部分でも、先生は意図をもって行動されていたのだということがわかり、指導する上で工夫できることが思っていた以上にたくさんあると学びました。子どもたちの成長を第一に考えて行動しておられる先生の姿に感銘を受けました。私は子供達の発言や行動に対して反応する、返事をする、といった、後出しの関わり方になってしまうことが多かったと思います。自分が先生としてその場にいるのだという自覚を持ち、先生としてどのような指導ができるか、どのように行動するべきかを柔軟かつ積極的に考えていくことが重要だと感じました。◆教育実習 教育実習は附属学校園だけでな■学校体験活動(学びのアシスト/スタディ・メイトジュニア)豊かな人材を育てるために■富山県教育委員会との協力で実施される特色ある事業

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