富山大学 教育学部 学部案内2026
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 遊び援助コースは、児童期の健全育成を体験的に理解するためのコースです。小学生は家庭・学校で生活するだけでなく、地域の様々な施設を利用して毎日を過ごしています。このコースでは、健全な遊び場を提供して放課後や土日祝日・長期休業中の子どもの生活を支える、児童福祉のための施設で子どもたちとふれあう体験を行います。このコースに参加することで、学校では見られない子どもの姿を身近に感じたり、小学校が児童健全育成施設とどのように連携すべきなのかを考えたりすることを目的としています。 本コースでは、富山県内の美術館における子ども対象のワークショップ「とみだい☆ペケペケアートショップ」を準備・運営します。ここでは、展示作品の鑑賞をきっかけにした制作を行うワークショップを通して、子どもたちとふれあうことを目的とします。美術作品に親しむことを核にした作品との出会いの仕組み方や、楽しいものづくりの準備を行うことで、子どもたちに興味・関心を抱かせるための活動をどのように運営していくかについて実践的に学ぶことができるようにします。 昨年度は、対面開催により、合計 8 回のワークショップを開催しました。 本コースでは、主に学校外における教育機会への参加を通じて、子どもとのふれあいの中で広い意味でのサイエンス・教科教育・ICT 活用を行うための基礎を学びます。子どもに「楽しい」「面白い」と感じてもらいながら正しい科学や ICT の知識を身につけてもらうための工夫を重ねる中で、自分自身(受講生)の学習と教育実践を結び付ける力を養います。 子どもたちを対象にした楽しい実験の場を設けるための企画立案や実験内容の検討を行いながら、安全に配慮した子ども向け実験・ICT 活用を行うための力を養います。 本コースでは、幼児から中学生を対象とした、運動あそび教室「キッズムーバーズアカデミー」を企画・運営します。昨年度は富山大学で行うイベント、近隣の児童館での教室、市町村への出前教室などを行いました。運動が得意な人は、からだを動かす楽しさをみんなで分かち合いませんか?運動が苦手だと思っている人は、苦手意識があるからこそ工夫して「楽しい♪」「できそう!」「できた!!」と思える運動あそびを一緒に作成しませんか?  ムーバーズとは楽しくからだを動かし、運動の楽しさを味わう人。みんなもムーバーズになろう! 本コースは、発達の気になる子どもたち、特に中学生と高校生にとって、「仲間と適切に関わる活動を通して、楽しい時間を過ごすことができる」「自分の好きなことや得意な活動を見つけることができる」ための、活動の機会や場を企画・考案・提供し、ともに楽しみながら活動をすることを目的としています。 具体的には、以下の活動を通して、子どもの発達と社会参加について考える力を養います。① 軽スポーツ:大縄跳びやバドミントン、モルック等② 余暇活動:皆で楽しめる室内ゲーム、少人数でできるカードゲームや卓上ゲーム等③ 外出:ボウリング場など公共施設の利用、商業施設でのショッピングやレストラン利用等 本コースでは、ボランティア活動の基本的な考えや野外活動(自然体験)の魅力を理解するとともに、野外活動を安全に実施するための基礎的技術を習得し、子どもたちと充実した野外活動ができるようになることを目指します。 子どもたちの学習や生活をサポートする活動を通して、子どもたちの学習・生活上の特性や関係づくりの方法を理解し、子どもの発達を支援することを学びます。 学校教員になった際には、学外実習として開催される遠足や修学旅行で活用できる知識や技能となります。 子どもたちに、歴史的な物事をもとに遊び・学ぶことの面白さや充実感を味わってもらうことを目指して活動しています。活動内容は、歴史的な物事をテーマとした数回のワークショップの企画・運営です。活動では、子どもの興味関心や主体的な活動を尊重し、子どもが主役、学生はサポート役という意識で臨んでもらっています。子どもたちと、歴史に遊び・学ぶことで、ともに〝歴史家□への一歩を踏み出してもらいたいと思っています。 本コースで対象とする歴史は、文献史学の範囲(文字以降の時代)を中心としながら、文字以前の時代、ひいては人類誕生よりも前まで、時間幅を広く扱います。学問分野としては、主に歴史学(文献史学)から考古学、さらには生物学に関わり、社会科や理科といった教科の枠を超えた視点も含みます。 本コースでは、家庭科の内容学教育の企画・運営を通して、児童・生徒の理解度に合わせて思考する能力を養うことを目的とし、次のような達成目標を設定しています。 本コースに参加することで、皆さん自身もより充実した生活を営んでいくことにつながると思われます。・家庭科内容学の基礎となる知識や技術についての理解を深め、生活の中の事象を科学的に捉える。・児童・生徒の発達段階や実態に合わせた家庭科内容学に関わる教育活動を企画・運営する。 ・家庭生活における持続可能性について理解する。  「子どもとのふれあい体験」は、2 0 年以上続いている、教育学部の1年生対象の特徴ある授業科目です。社会教育や生涯教育の分野14で子どもとふれあう体験を通して、教育の本質を体験的に学ぶ機会を提供する目的で設定されています。この科目は、単に大学内だけに留まらずに、各コースとも地域社会に出て、関係団体・施設等との関わりの中で、人を育てる人を育成する科目として非常に重要な役割を果たしています。この科目を選択して、年間 60 時間の活動を行い、体験レポートを作成すると、2単位を取得できます。社会と繋がる貴重な実践の場として認識されています。各 コ ー ス の 紹 介遊び援助 コース美術館子どもワークショップ運営コース科学実験・ICT活用 コース子どもの運動遊び コース発達の気になる子どもの援助 コース野外活動 コース歴史の道場:歴史家への一歩コース家庭科内容学コース子どもとのふれあい体験

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