富山大学 教育学部 学部案内2026
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開設科目の紹介幼児と表現住居学概論Ⅰ・Ⅱ政治学概論Ⅰ・Ⅱ(現代的課題を含む)音楽科基礎Aデザイン基礎Ⅱ算数科基礎A(低・中学年)(映像メディア表現・ 現代美術表現を含む)8 幼児の表現(身体・音楽・造形)について学ぶ科目です。授業では、幼児の表現の事例を学んだり、その発達を促す遊びを実際に体験したりします。この写真は、幼児の造形表現の発達を促す教材作りを体験している様子です。 日本の地勢や気候に伴う住居への対策や、サスティナブルデザインや SDGsを含めた都市環境の課題について紹介した上で、熱・空気・音・光の住環境要素と人間の反応を踏まえた環境制御方法について講義します。季節の変化に合わせた住環境の制御方法に関する解説を通して、快適で省エネルギーな住まいを創造する意義や方法を具体的に理解することを到達目標とします。住居学に関する基礎知識を習得し、建築環境工学の手法や設備を理解した上で、地球環境問題への住生活の関わりについて考察できるようになることを目指します。 この授業では、主要な政治学の理論を扱います。政治学とは、統治 ( 国内政治ではGovernment、国際政治ではより緩やかなGovernance)、つまり統 治 者、被 統 治 者、そしてメディアとしての権力を巡る関係の在り方を中心として研究する学問です。特に現代ではグローバル化が著しく進展し、国境を超えた相互連関は、政治的な側面においても深化しています。その観点からこの授業では、国内社会のみならず、国際社会をも射程範囲とします。そのため、ⅠではGovernment に関する理論(主に民主主義について)、Ⅱでは Governance に関する理論(国際政治を捉える主要な枠組み)を取り上げます。それにより、受講者が今日の世界のダイナミズムを分析するツールを活用するための能力を養うことが、本授業のねらいです。 子どもたちに「楽しい!」と思わせる音楽科教育の裏には基礎的な学習の積み重ねがあります。音楽はあらゆる学問に通じる側面を持っており、幼児期から欠かせない要素です。この授業で楽典から歴史や演奏論まで幅広く学んで基礎的な力を身につけることが、音楽科教育の第一歩になります。 デザインについて理解するためには、目的や機能を踏まえて事象や対象を捉える視点が必要です。その視点に立ち、中学校美術科のデザイン分野につながる専門知識・技能を深めるために、教科書に基づいた課題制作(シンボルマーク、模様のデザイン、立体を意識したデザインなど)を行います。  コンピュータを用いた加工もとり入れながら、幅広い学習内容をもとにデザイン表現の可能性を追求します。 小学校で算数を教える際に必要となる数学の基礎を学びます。特に、数、関数、方程式などについての理解を深めることを目的とします。数については、素数や約数の諸性質、商と余りの定理とその応用などを学びます。関数については、その定義を理解したうえで幾つかの具体例を考察します。方程式については、その仕組みを様々な角度から考えます。算数と数学へのさらなる興味を持つことを期待します。

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