富山大学経済学部案内2021
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 応用回帰分析を用いた研究方法を学び、自らテーマを決めて調査を行い、そこで得られた実際のデータを計算ソフトを使って分析し、その結果を発表しています。 回帰分析や、計算ソフトの利用は難しいようにも思えますが、ゼミでは基礎からそれらを学ぶことができ、2~3人のグループ活動を通してお互いを補い合いながら学んでいけるので、そういった分野に苦手意識をもっている人でも安心して学習することができます。 昨今話題に上ることの多いビッグデータのように、情報を活用して経済や社会の流れを汲み取ることは重要なことだと思います。大学在学中にこうした分析方法やデータ収集方法を学んでおくことはスキルアップに繋がることなので、ゼミでの活動の時間は貴重な学びの場であると感じています。また、能動的に興味のある分野を専門的知識に基づいて研究する機会をもつことは、非常に良い経験になります。ぜひ、ゼミの活動を通してこうした体験をしてほしいと思います。 国際結婚や海外旅行先でのショッピング、日本企業と外国企業との取引などでトラブルが発生したとき、どこの国の裁判所が、どの国の法律を適用してこれを解決するのでしょうか。このような複数の国が関わる法律問題を扱う「国際私法・国際取引法」について研究しています。 前期は、判例や司法試験の問題を題材に、国際私法の基礎を学びます。班ごとに分かれて関連する文献や学説を調査・分析し、私見をまとめたうえで討論会を行います。討論会を通じて、法的思考力、議論に対応できる柔軟性を身につけることを目指します。 後期は、国際取引紛争に関する模擬仲裁(通称“Vis Moot”)の問題を題材に、実践的な観点から、国際取引法を学びます。とりわけ最近の問題では最新の論点が取り上げられており、いままさに国際取引において問題となっていることを知識として習得することができます。 グローバル化が進む中、経済活動のみならず社会や個人の様々な営みにまで、国際私法や国際取引法が関わる機会はますます増えていくでしょう。グローバル社会で必要な国際感覚を身につけられると同時に、この先起こり得る身近な法律問題について学べることがこのゼミの魅力です。 経営戦略を軸にしながら幅広く経営学について学んでいます。ゼミ生は自らの決めた分野の「専門家」となることを目指し、その分野については誰にも負けないと主張できる人材になろうと日々活動しています。 具体的な活動としては、各自で設定した研究計画をもとに自身の研究テーマに関係する書籍・論文・統計資料を収集し、データ分析の方法や会計知識を自己学習しながら報告資料を作成し、ゼミで研究報告を行います。その後ゼミ生同士で質疑応答や議論を行い、これまで見落としていた問題や新たに発見した課題を自身の研究にフィードバックし、専門的な知識を深めていきます。私は企業の長期的な生存戦略をテーマに研究を行っています。資料集めや分析方法の学習など大変なこともありますが、4年生で卒業研究を完成させ、1人の「専門家」になることを目指し努力しています。 ゼミは大教室で受ける講義と違い、受け身な姿勢では絶対に行うことができません。社会で必要とされる主体性やコミュニケーション能力を鍛える絶好の機会です。ゼミ生同士で仲良く楽しく活動しながら、様々な経験を積むことで成長できる貴重な時間だと思います。計量経済学モヴシュクオレクサンダーゼミ経営戦略論 髙木 修一ゼミ国際取引法 小池 未来ゼミ夜間主コーステーマを調査しデータを分析国際トラブルはどう解決?企業の長期的な生存戦略を研究経営法学科4年:室矢 泰成経営法学科4年:西野 太賀経営学科3年:圓山 美郷globalcompanystrategytroublebig dataanalysis経済学部のゼミではどんなことを研究しているの?10School of Economics 2021

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