経済学部案内2023
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 企業活動において「情報」は経営資源の一つであり、様々な情報とシステムを活用して経営に役立てています。その影響範囲は経営のみにとどまらず、生活全般にも浸透しています。「高度情報社会」と呼ばれる現代社会では、情報システムがないと社会が維持できないほど切り離すことが出来ない関係となりました。そこで本ゼミでは、情報や情報技術(IT)および情報システム(IS)が企業と社会に与える影響について学習しています。 ゼミの活動は複数の学年が合同で行っています。経営組織のITや情報システム分野の教科書を参考にレジュメとスライドを作成し、授業時間内で発表をした後、全体で議論を行っています。議論は、学年の垣根なく互いに刺激しあえる環境の中で行われており、これらを通じて自分の考えを広げ、深めることが出来ます。また、時間外にもコンピュータのハードウエアとソフトウエアの理解を深める実習や、閲覧者のニーズを考えたゼミHP作成などの本ゼミならではの体験が出来ます。ゼミ生自身で案を出して自主的に学習するプロジェクトも行っています。 このような取り組みを通して「様々な視点から物事を考える力」を養い、今後のデジタル社会で必要な能力を身につけることを目指しています。 私たちのゼミでは、最新の民法に関連する判例を題材に班報告を行い、研究を行っています。班報告は、判例分析➡学者等の評釈分析➡私見報告と3コマ使って「みっちり」(先生のシラバスでの表現)行います。 報告を担当する判例は、争っている当事者双方の言い分が痛いほど理解できるものばかりです。そのため、ゼミ生も多様な意見を主張します。こうした意見に自らの考えをぶつけて反論され再反論し、議論を深めていくのです。もちろん大変ですが、どんどん面白くもなってきて、こうした切磋琢磨できる仲間が集まり活発な議論が繰り広げられることがゼミの醍醐味の一つであることがわかってきます。ゼミで学びにならない瞬間はないといって過言ではなく、参加する姿勢によってとても多くの財産を得ることができると感じています。私自身も、文章や他者の説明を正確に読み取る力、文章や口頭での説明の論理性、質疑に応える柔軟性、疑問点を発見し伝える力、そして、本来の協調性を学びました。 ゼミを通して得た経験値は、今後社会で要求されるグループワークやディスカッションに限らず、その他の多彩な場面で大いに役立つと思います。ぜひ、思考を巡らせ、能動的に取り組む楽しさをゼミで感じてください。 アジア経済論とは、世界の中でも最も経済的に活性化した地域であるアジアに焦点を当て、戦後アジアの工業化過程から、近年活発化している東アジア地域の経済統合まで幅広く学ぶ学問です。日本はアジア諸国との国際分業関係を構築し、経済的依存度を深めているため、アジア経済を的確に捉えることが日本の経済動向を理解するうえで重要になります。 具体的なゼミでの活動としては、プレゼンテーションに関する基礎的な知識や能力、レジェメの書きかたなどを学びます。課題文を要約する練習もあるため、長文の中から重要な部分を抜き出す能力も鍛えることができます。また、各自が興味のあるテーマを設定し、テーマに関係した資料やデータを収集したうえで、15分程度のプレゼンを作成します。 このような取り組みから、アジア経済の変遷や現状だけでなく、プレゼンテーションスキルや論文作成の力を身に付けることができます。また、興味のあるテーマを探究することで、将来どのようなことをしたいかを明確にする機会にもなると思います。ゼミの活動を通して得ることができる経験は、社会に出てからも活かせることであるため、とても貴重な時間になると思います。経営学科4年:飛田 裕介情報システム論 柳原 佐智子ゼミ民法 橋口 賢一ゼミアジア経済論 王 大鵬ゼミ昼間主コース基礎から専門分野まで、気になるテーマを深掘り情報が企業と社会に与える影響を学習活性化するアジア経済を学ぶ民法に関する判例を題材に研究経済学科4年:坂又 隼人経営法学科4年:市村 朱音Seminarゼミナール紹介09

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