経済学部案内2023
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AB 国際私法とは、外国的要素を含んだ生活関係のうち、私法の規律する対象となる生活関係に適用すべき法を決定する法です。具体的には、契約、不法行為、婚姻、親子、相続などの私法的問題を国境を超えて扱っている分野です。法律と聞くだけでも、難しいイメージがあるのに、外国的要素があると考えるとさらに難しそうだと思われがちですが、学んでいくうちに、世界の様々な価値観を調整するツールと捉えるようになり、面白く感じてきます。 前期は、「仲裁」について報告を行い、受講者同士で議論をして、専門的な知識を深めています。まずは、身近な疑問から調べていき理解していくうちに、深いところまでの探求欲が湧き、現在はスポーツ仲裁について報告をしています。岩本ゼミでは、法律を身近に感じるところから始め、国際私法の魅力を知ることのできる楽しいゼミナールで、受講者とも、報告を重ねていくうちに距離が縮まり、大学での大切な仲間を作ることができました。コロナ禍で部活やサークルなどは制限され、出会いが限られてくる中、ゼミナールは同じテーマを掲げて探究し続ける仲間に出会うことができ、自身の新たな興味分野を見つけられる素敵な場だと感じています。 環境経済学では地球温暖化や大気汚染といった、世界で起きている環境問題の原因について、経済学の観点から分析し、その問題に対する改善策などを研究しています。 今期のゼミでは既存の土壌汚染といった自然環境問題について研究するグループと、新型コロナウイルスによって引き起こされた問題について研究するグループに分かれており、グループワークを中心とした活動を行っています。そして、今期のゼミの最後に互いの研究を発表しあい質疑応答や議論を行うことで、ゼミ全体として環境問題や経済学への深い理解を得ることを目的として活動しています。 私たちのゼミでは、学生が中心となって運営、議論、研究をしています。そのため、学生が自主的な発言や今後のスケジュールを考えていく必要があり、普段の講義では得ることができない主体性を伸ばすことができる、私にとって学生生活の中で貴重な場になっています。また研究の際にグループでの議論や、パワーポイントやレジュメなどの発表資料の作成、研究成果の発表などによって、社会に出た際必要となるスキルを身につけることもできます。 ゼミは、普段の講義とは違い主体的に専門分野への理解を深めるとともに、将来役立つスキルを伸ばせるという点で、学生生活において重要な活動だと思います。 国際経営論ゼミでは経営学、経済学をベースとしながら国際経営について学んでいます。ゼミ生は国際経営や、経済学に関する書籍をパワーポイントにまとめそれについての補足説明を受けグループワーク、ディスカッションなどを行っています。そもそも国際経営論ゼミでは、学習項目として国際経営戦略、国際経営組織、国際マネジメント、国際マーケティングなどを学習しています。加えて米中関係、IT、SNS、アバター、デジタル通貨、ウクライナ情勢などの時事問題に関連させながら、国際経営論の知識をより深めています。 3年生の前期、後期では基礎的な国際経営論、経営学、経済学の学習をし、4年生の前期では就職活動をメインとし、後期では卒業研究について国際経営論的アプローチにより各自興味のある事柄について取り組みます。ゼミでは大教室の講義とは違い、受け身な姿勢ではなく、能動的な姿勢で学習することにより人間力や、ビジネスコミュニケーション能力を身に付ける機会となります。 ここ数年のコロナ渦にも拘わらず楽しみながらゼミ活動を通じて学園生活を楽しむための「領域展開」を行っています。国際私法 岩本 学ゼミ国際経営論 岩内 秀徳ゼミ環境経済学 龍 世祥ゼミ夜間主コース国境を超えて私法的問題を扱う環境問題を経済学の観点から分析企業の競争戦略と国際戦略を研究経営法学科4年:宮﨑 友理経済学科4年:宮地 航平経営学科3年:山田 來知経済学部のゼミではどんなことを研究しているの?10School of Economics 2023

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