経済学部案内2023
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経済学科3年 神家 華朋留学生活報告経営学科3年 呉 文卓留学生メッセージ 皆さん、こんにちは。私は、中国の遼寧省からきた呉文卓と申します。2017年に来日し、富山県にある日本語学校で2年ほど日本語を学んだ後、2020年4月に富山大学に入学しました。現在は経済学部の経営学科に所属し、マーケティング論や消費者行動論を中心に経営学や商学の専門科目を楽しく学んでいます。 私は高等学校を卒業するまで中国で生活してきましたが、中国の人々は日本製品を高く評価し、絶大な信頼を寄せています。多くの人々が「日本製品=高品質」という印象を持っています。私も幼い頃から多くの日本製品に触れてきましたが、いつしか日本企業のモノづくりやマーケティング戦略を学びたいという思いを抱くようになり、日本留学を決意しました。 日本語学校で学んでいた頃、富山大学のオープンキャンパスに参加する機会を得ました。その際、経済学部の紹介や模擬講義を受けるなかで、私が学びたいことが学べる場所であることを確信しました。この経験が富山大学への進学を決意する大きなきっかけとなったことを鮮明に記憶しています。 それからは、富山大学に入学できるよう必死に勉強しました。外国人向けの日本留学試験と日本語能力試験で高得点を取れるように頑張りました。また、経済学部の受験にはTOEFLの成績を提出することが要求されます。そのために、英語の勉強にも取り組む必要がありました。すべての試験に満遍なく備えた結果、たっての希望を叶えることができました。 入学当初は、不安な気持ちでいっぱいでした。日本語で専門科目の講義を受講することや日本人学生とコミュニケーションを取ることについて、本当に緊張しました。しかし、当初のそうした不安や緊張は、日本人学生と食事や余暇を楽しむことを通じて交友を深めるにつれて、次第に薄れて行きました。 富山大学では、留学生の生活を支援するさまざまな体制が整備されています。専属の日本人学生が相談に応じてくれるチューター制度は、その1つです。また、私の周囲には、困っていることがあれば親身になって手助けしてくれる優しい日本人学生が沢山います。このように、富山大学は留学生でも安心して学生生活を満喫できる環境が整っています。 3年生となった現在は、ゼミでの研究活動に力を入れています。日本人学生やその他の外国人留学生と積極的にコミュニケーションを図りながら、自身の研究発表やディスカッションに挑戦しています。自身の考えを論理的に説明することや思いも寄らない質問に回答することはとても難しいですが、そうした経験を通じて柔軟に物事を考える能力がついてきたように思います。 私のゼミでは、グローバルに活躍できる社会人になることを目指して英語の学習にも力を入れています。英語で書かれた教科書や資料を用いて、英語での研究発表やディスカッションを練習しています。また、コミュニケーション手段としての英語能力を高めるために、自主的にゼミのメンバーと協力して英語の勉強会を開催しています。 こうしたゼミの活動に通じて、周囲の仲間と協力して問題や課題に取り組むことの大切さを学びました。そして、少しずつ自分に自信を持てるようになりました。雄大な自然に囲まれた富山大学では、将来の目標に向けて、落ち着いて学びに集中することができます。是非とも、富山大学で一緒に勉強しましょう! 私はダブルディグリー・プログラムを利用して、2022年02月から台湾の開南大学に留学しています。大学入学前から留学に興味があり様々な留学制度を調べましたが、長期の正規留学ができることから、このプログラムを希望しました。 富山大学では経済学科、現地では会計学科に所属しています。自学科の授業は全て中国語で、クラスメートは全員台湾人です。渡航時の語学力が低く、授業についていけるか心配でしたが、先生方やクラスメートに助けてもらい、なんとかついていけています。また、中国語学科の中国語の授業にも参加しています。遠隔で富山大学の専門ゼミナールにも参加しています。 放課後は、友人とスポーツをしたり、食事をしたり、遊びに行ったりします。大学の周りはのどかでお店等も比較的少ないですが、友人たちのバイクに一緒に乗せてもらい、様々な場所に連れて行ってもらっています。休日にはカフェ巡りをしたり、台湾の中心地である台北に遊びに行ったりしています。 外食文化が浸透している台湾は安くて美味しいごはん屋さんがたくさんあり、何を食べるか考えるのが毎日楽しいです。特に夜市に行く時は、毎回お祭りに行くような気分になり、本当に楽しいです。 しかし留学だけでなく海外経験自体が初めての私にとって、これまで大変なこともたくさん経験しました。例えば、プログラムへの参加が決定した後も、コロナ禍で本当に渡航できるのか不安な中、慣れない準備(留学資料作成やVISA申請、引越しの準備等々)が重なり苦労しましたし、渡航後も隔離等で初めの3週間はホテル住まいで、部屋から出られず人とも会えず、孤独感があり辛い時期でした。 慣れないことも多く、勉強面や生活面で苦労が絶えないですが、これも留学の醍醐味だと思うと心が軽くなることが多いです。新たなことに挑戦していれば、失敗や苦労もあって当然で、これらを解決してこそ大きな成長を遂げられると思うようにしています。ただ本当に悩みがあるときは1人で溜め込まず、定期的に日本の家族や友人に相談するようにしています。 まだ始まったばかりの留学も、終わってからふり返るとあっという間なのだろうと思います。私は、時に過去を振り返りながら、残りの期間にその反省を活かせるのが長期留学の大きな魅力だと思っています。初心と向上心、そして周りの方々への感謝を忘れずに、残りの時間が有意義なものになるよう、一日一日を大切に過ごしていきたいです。12School of Economics 2023

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