経済学部案内2023
6/24

 経済学科では、社会でどのような経済現象が生じているのかを明らかにする実証的な視点と、社会がどうあるべきかを考察する規範的な視点を基本に、日本経済から世界経済までの幅広い視野を持つ経済学的な論理的思考力を習得できます。■学科概要経済学科Economics社会データサイエンス地域公共政策社会経済経済学科長 本間 哲志 経済学科では、急変する世界経済及び現代産業社会、そして学問的変化に対応できる、国際的な視野をもちながら、新たな経済システムやビジネスを創出し、新しい仕事や価値を生み出していくことに寄与することができる人材(国際人)の育成を目指します。 また、日本を含む世界の出来事を経済の視点で理論的、実証的、歴史的に分析し、問題を解決していく能力を身につけることを目指します。現実の制度や現象を知るだけでなく、それをどのように理解できるかを常に考えていきます。事実に対する理解には、絶対に正しいということはありえないという観点から、現実に対する自分の見方を鍛え、自分の意見を作っていく態度を養います(筒井、2001、p3)。また、国際化や地域企業のニーズ、そして現代産業社会の要求に対応するために、専門的経済理論に基づいて現実の経済・社会問題について論理的に思考する能力を修得します。 経済学分野の科目だけでなく、経営学分野の科目も併せて学ぶことによって、経済学の理論的な分析を、現実の企業経営の課題解決に利用できるような応用力を養います。また、法学分野の科目も併せて学ぶことによって、国や地方自治体など公的部門が担う公共政策の内、経済と法が密接に重なる分野における適切な政策の内容と運用に関する分析能力を養います。さらに、データサイエンス分野の科目も併せて学ぶことによって、統計データから市場や社会の特徴を把握するための分析能力を養います。データサイエンスの出発点はデータ生成過程を詳しく知ることであるという観点から、経済、経営、法がどのように関わってデータが生まれたのかを見極める能力を養います。○参考文献:筒井義郎、『金融(プログレッシブ経済学シリーズ)』、東洋経済新報社、2001年。Message●コース制についてはP.8へ 経済学は世界の情勢を経済の視点から適時かつ的確に分析するための不可欠な分野であり、そのため、公務員試験のみならず、ビジネスパーソンが取得を目指す、公認会計士、中小企業診断士、証券アナリストなど重要な資格試験において必須科目となっています。それでは経済学科でどんなことが学べるのでしょうか?  経済学科で学ぶことのできる科目について説明します。現実の経済はとても複雑ですので、分析対象を簡素化することで見えてくる基本的な仕組みを、ミクロ経済学とマクロ経済学で学びます。前者は消費者や企業など経済主体について個々の経済活動を解明しようとする学問であり、後者は一国経済全体の経済状態をGDPや失業率、金利などで捉えようとする学問です。これらの基礎的な経済理論を学ぶと一気に勉強できる科目が広がります。金融論、財政学、国際経済学、開発経済学、環境経済学、地域経済論、社会政策などを学ぶことができます。また、事実的な内容に力点を置いた、日本産業論、中国経済論、アジア経済論、世界経済論などで、日本と近隣諸国・地域との経済関係を系統的に学ぶことができます。さらに、経済データを使いこなす為に、統計学や計量経済学を勉強できます。これら以外にも、日本経済史や西洋経済史、政治経済学、社会学関係の科目など幅広く学ぶことができます。  経済学科では以上の科目の講義以外に、自分の考えや意見を論理的に、そして説得力をもって話したりすることを身に付けるための充実した少人数のゼミナール形式の授業も提供しています。また、英語の文献を読解する講義や英語での講義も開講してます。経済学科で学ぶ学生には日本と世界のビジネス業界を始め多くの分野で貢献できる人材をめざしてほしいと思います。Department学科紹介05

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る