Reframing!リフレーミング・プロジェクトProject●部局間交流提携締結校について 本学部は、海外の大学の学部と部局間交流提携を結んで本学部の学生が短期で訪問研修を行ったり、留学生の受け入れを行ったりしています。ウダヤナ大学文学文化学部/ビナ・ヌサンタラ大学人文学部(インドネシア)、コンケン大学教育学部(タイ)、ライデン大学人文学部(オランダ)、マドリッド自治大学等教育学部(スペイン)、ウラジオストク/ヴァリスキー海事国立大学(ロシア)。●ライデン大学(オランダ・ライデン)との交流 人間発達科学部では、2016年にオランダ・ライデン大学人文学部と学部間交流協定を締結しました。ライデン大学は世界ではじめて「日本学科」を設けたことでも知られ、その研究力は世界トップクラスです。協定に基づき、2017年度から毎年15名程度の学生が富山を訪れ、富山大学で日本語と日本文化、そして富山について学んでいます。人間発達科学部の学生にも、年間最大5名まで正規留学の途が開かれています。●海外語学研修 アメリカ合衆国における大学間交流締結校であるマーレイ州立大学、ハワイ大学マウイカレッジ、チャールストンカレッジには、本学部からも毎年多くの学生が留学(短期・長期)を行い、語学力の向上や異文化に触れる体験を通して見聞を深めています。●参加学生の感想(平成30年度人間情報コミュニケーションコース3年・鹿肝理美) 私は、マウイカレッジ英語研修プログラムに参加して学校生活・日常生活のすべてを英語で送るということは初めての経験であり、新鮮でした。大学の授業はペアやグループで活動することが多く、クラスメイトは国籍も年齢もバラバラでした。私は自分の意見を言うことが苦手で、緊張してあまり積極的に話すことはできませんでしたが、クラスメイトや先生は最後までしっかり聞いてくれ、失敗しても励ましてくださいました。文法や発音ももちろん重要だが、失敗を恐れずに積極的に自分を伝えることが大切であると学びました。 ホストファミリーはとても優しく、毎日どこかに連れて行ってくれたり、観光地の解説をしてくれたりしました。私が失敗しても励ましてくれたり、何をしたらよいかわからなかったときに指示を出してくれたりしました。笑いが絶えない毎日で、本当の家族のような時間を過ごすことができたと思います。 3週間という短い期間ではありましたが、他国の人や文化に触れる良い機会になりました。お互いを尊重しながら積極的にコミュニケーションをとることの大切さを改めて感じる留学でした。 2018年10月には、学校教育コースや地域スポーツコースの学生など11名の学生と学部教員3名が学科やコースの枠を超えたグループを組み、ライデン大学を訪問しました。訪問の際には、ライデン大学日本学科の学生とのジョイント・セッションを実施し、互いの大学や地域、国の様相や文化などについて情報交換しながら交流を図りました。 また、ライデンやアムステルダム、ハーグ、ユトレヒトといった歴史と伝統のある都市を中心に、芸術・文化・スポーツ等に直に触れる機会を得ました。現地では、各コースの学びを深めつつ、帰国後も学科・コースを横断して多角的な視野で意見交換を行うことができました。今後も、年1回程度こうした研修を続けていく予定です。●参加学生の感想(平成30年度地域スポーツコース3年・金田華実) 私は現在、保健体育の教員を志望していますが、ライデン大学を訪問し学生と交流した中で、学校教育のカリキュラムは国によって全く異なることが分かりました。日本の教育制度に加え、海外の教育制度も学んでいく必要があると強く感じました。さらに、オランダの学生が学問として日本のことを追究している姿に感銘を受けました。他にも、国立美術館やアンネフランクハウス見学、プロスポーツ観戦と様々な文化に触れることができ、充実した研修となりました。●マドリッド自治大学等訪問研修(スペイン・マドリッド) 平成22年度より毎年、図画工作科教育論を受講した学生を中心に参加希望者を募って、マドリッド自治大学等訪問研修を行っています。 昨年度は、本学部から5名の学生が参加し、教育学部の3年次学生と共に美術の授業を受講したり、折り紙のワークショップを開催して、日本の伝統文化に触れてもらったりしました。また、現地の公立小学校を訪問して、全部で4つの学年の児童を対象に、図画工作科のワークショップを英語を使って行いました。この他にも現地の日本人学校を訪問したり、プラド美術館などの世界的な美術館を見学し、セゴビアやトレドなどの世界遺産を訪れて充実した訪問研修になりました。●参加学生の感想(平成30年度学校教育コース3年・杉本 愛華) まず、たくさんの材料を準備していただいたアルデバラン学校に感謝しなければならないなと感じている。自分自身が持っていった材料だけでは到底足りなかった。教師になった時には、子どもたちが自由に思ったように並べられるように、できるだけたくさんの材料を用意しなければならないなと感じた。また、前で実際にやっている様子を子どもたちに見せることは、子どもたちが活動にすっと移ることができるためにも、重要な手立てだなというふうに感じた。 授業に関しては、一年生ということもあって、「見てみて!」「写真撮って!」などとアピールしてくる子どもたちがたくさんいて、子どもの姿は国を超えても変わらないなとまず思った。途中に鑑賞の時間を設けることで、子どもたちが他の活動の良さを取り入れている様子も見受けられたし、最後の鑑賞の時間には、自分なりの言葉で、他の人の活動の良さを伝えている姿が見受けられたので、やはり表現活動の中に、鑑賞は必ず取り入れるべきだなというふうに感じた。●コンケン大学等訪問研修(タイ・バンコク等) 富山大学と大学間交流の関係にあるタイ北部のコンケン大学に、発達福祉コースの特別支援教育や幼児教育を学ぶ学生を中心に約2年に1度、研修旅行をしています。大学生同士の文化交流会のほか、大学附属の幼稚園、小学校、中学校、自閉症センターを訪問し、タイの保育・教育に直に触れたり、タイの子どもたちに日本の伝統遊びを教えたりしています。コンケンだけでなく経由地のバンコクにも滞在し、世界遺産である王宮やアユタヤ遺跡を巡ったり、トムヤンクンやマンゴーなどのタイの食文化に触れたりと、大学生の時にしかできない経験ができる充実した研修旅行です。社会人になる上で世界の中の日本事情や日本の教育を大局的に見ることのできるとても貴重な機会です。●参加学生の感想(平成29年度発達福祉コース2年・川合美希) 私たちは八月に、タイ王国に六日間の短期研修に行ってきました。前半の三日間はコンケーンで研修を行いました。コンケーン大学の日本語学部の学生とお互い自国の伝統的なあそびについて紹介しあったり地域のナイトマーケットを散策したりしました。附属幼稚園と自閉症センターではちぎり絵を、附属小学校では福笑いとフルーツバスケットを、附属中高一貫校では習字を紹介し、タイの子どもたちと楽しみながら日本の文化を体験する時間を設けました。外国語教育が盛んとは聞いていましたが、日本語学部の学生はもちろん、附属学校の子どもたちは日本語がとても上手で、日本語での会話を楽しむことができました。また、漫画やアニメなどを通して、日本の文化がタイに伝わっていることを交流する中で実感しました。 後半の三日間はタイ文化理解の一貫として、バンコク市街を散策したり水上マーケットに行ったりゾウ乗り体験をしたりする中で、物価や建造物、料理の味付けなど様々な面から文化の違いを感じることができました。■国際交流の機会提供6
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