工学部案内2016
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業種建設業12%甲信越 2%九州 2%近畿6%富山36%東海26%石川・福井17%製造業30%進学41%情報通信業 4%電気・ガス・水道5%サービス業6%運輸業・郵便業 1%不動産業・物品賃貸業 1%地域関東11%10CLOSE UP LABORATORY スーパーハイビジョンテレビは高精細映像と合わせて、音響も22.2チャンネルと増加します。その音を再現するには24個のスピーカーが必要ですが、家庭では数多くのスピーカーを設置することは困難です。安藤先生は少ない数のスピーカーでいかに22.2チャンネルの音を再現するのか、あるいは複数のスピーカーを並べて再生した時にいかに音に臨場感を出すのかという研究に取り組んでいます。また、3Dテレビでは映像が立体に見えるものの、音は平板なまま。映像と同じように音に奥行きを持たせるにはどうすればよいかも研究テーマの一つです。 「音は研究対象として非常に興味深いもの」と安藤先生。クラシックのコンサートの場合、前の方の席で聴くと各楽器の音はクリアですが、全体の響きは豊かではありません。後ろの席で聴くと全体の響きは豊かですが、一つひとつの楽器の音は聴きにくい。このような一長一短があっても観客が満足するのは、音とともに視覚情報で不足しているものを補っているからです。一方、コンサートを録音してCDなどにする場合は、録音したそのままの状態ではなく、各楽器の音をクリアにし、全体の響きも考慮しなければ、聴き手は満足しません。音自体は数値で表されますスーパーハイビジョンの音を少ない数のスピーカーで再現研究室紹介が、音を聴いた時の感覚は感性という人によって異なるものに左右されます。科学や工学の世界では『人によって結果が異なる』ものは認められません。「感性を反映させつつ、『別の人が同じ方法で実験をしても同じ結果が得られる』ようにするところが音の研究の面白さですね」と安藤先生は語っています。【製造】オリオン電機、京セラ、小松製作所、三協・立山ホールディングス、澁谷工業、シャープ、スズキ、セイコーエプソン、大日本印刷、デンソー、トヨタ自動車、ナナオ、日産自動車、パナソニック、日立国際電気、日立造船、不二越、本田技研工業、三菱電機、村田製作所、YKK 【情報通信】NTTコミュニケーションズ、NTTネオメイト、NTTファシリティーズ 【電力】関西電力、電源開発、東京電力、東北電力、北陸電力 【運輸】中日本高速道路、西日本旅客鉄道 【サービス】トーエネック 【公務】富山県庁、富山市役所、各県警察など就職状況主な就職先(大学院修了生を含む)長年にわたり、NHK(日本放送協会)で、次世代テレビの研究を行ってきたのが安藤先生です。現在は2016年に実用化に向けた試験放送が始まるスーパーハイビジョンテレビ放送における音の再現をメインのテーマに、音に関わるさまざまな研究を進めています。「音の専門家」である安藤先生に、「音の研究」の特徴やその魅力などを伺いました。Career波動通信工学安藤彰男教授電気・機械系のメーカーなどの製造業、建設業や情報通信業などが主な就職先業種。北陸地方はもちろん、製造業の盛んな東海地方への就職割合も高くなっています。

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