工学部案内2016
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14業種製造業12%東北 3%近畿5%建設業 3%電気・ガス・水道 2%甲信越 3%関東25%東海18%石川・福井28%富山18%情報通信業27%進学41%教育・学習支援業 2%卸売・小売業 4%サービス業 5%公務 4%地域CLOSE UP LABORATORY かつては超音波クラスの振動をする電子デバイスの開発に携わっていた佐藤先生。その開発のプロセスで電気的駆動および機械的振動を解析する必要があり、それが本格的にシミュレーション技術の研究に取り組む契機になりました。「今はコンピュータの価格が安くなる一方、性能が飛躍的に向上。グラフィックも素晴らしいものになっています。シミュレーションの研究を行うにはよい環境になったと感じています」と佐藤先生は話します。 佐藤先生が力を入れているのが物理現象のシミュレーション。すでに産業界では、商品開発や性能評価の段階でシミュレーションが用いられていますが、佐藤先生がこだわるのは「新しい計算方法によるシミュレーションの探究」。たとえば、波が崩壊するシミュレーションは粒子を用いた画期的なもの。このほか寺院にある梵鐘の音のシミュレーション、タブレット端末で楽しみながら勉強できる「エデュケイメント(教育:Educationと娯楽:Entertainmentを組み合わせた造語)」の開発など、発想力を生かした枠にとらわれない研究を進めています。 「これまで工学教育は『問題解決能力』の育成に重点を置いてきました。それは間違ってはいないのですが、今後技術革新を起卒業生は情報通信業をメインに、製造業などの多様な業種へと就職。北陸地方以外では、関東甲信越地方への就職割合が高くなっています。仮想空間の中で物理シミュレーション発想力を重視した研究・指導を実践研究室紹介こしていくためには、それプラス『自分で新しいものをつくる』という発想力が必要」と語る佐藤先生。「シミュレーションは現実を再現するだけでなく、現実にはできないことを調べるための技術でもあります。使い方は無限大。学生には発想力を生かして他の人がやらないことに挑戦して欲しいですね」と語っています。【製造】NEC(日本電気)、オムロン、三協・立山ホールディングス、デンソー、東芝、トヨタ自動車、トヨタテクニカルディベロップメント、トヨタ紡織、富士通、ブラザー工業、三菱電機、YKK、YKKAP 【情報通信】インテック、NTTデータ、NTTドコモ、NTT西日本、NTTネオメイト、東芝ソリューション、日立アドバンストデジタル、富士通北陸システムズ、北銀ソフトウエア、北陸コンピュータ・サービス 【運輸・郵便・金融】東海旅客鉄道、トナミ運輸、日本郵政公社、八十二銀行 【公務】京都府立工業高校、金沢国税局、各市役所など就職状況主な就職先(大学院修了生を含む)佐藤雅弘先生は仮想空間の中で多彩なシミュレーションを行う研究に取り組んでいます。波が崩壊する様子や梵鐘(ぼんしょう)の音を再現したシミュレーションのほか、タブレット端末を用いた教育アプリケーションの作成など、発想力を生かした様々な取り組みを実践。佐藤先生にシミュレーション技術の魅力について語っていただきました。シミュレーション工学佐藤雅弘教授Career

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