工学部案内2016
6/44

4INTERVIEWINTERVIEWINTERVIEW卒業生研究の楽しさを知り大学院へ。夢の実現につながりました。工学部に進もうと考えているみなさんは、今後専門分野で研究を行っていくと思います。文献やインターネットで情報を集めるのもよいのですが、ぜひ行ったことのない場所へ行き、いろいろなものに触れて自分自身の「感性」を育ててみてください。私も大学で有機ELの研究中に、ホタルイカの体内発光の原理は有機ELの発光原理に通じるものがあると知り、友人とホタルイカ漁を見に行きました。青白く光るホタルイカが強烈に印象に残り、研究室でこっそり青の有機ELを作って楽しんでいたことを思い出します。自分が面白そうだなと思った感覚はぜひ研ぎ澄ませてください。研究のタネや自分の進むべき道なども見つかるかもしれませんよ。高校時代から「将来は研究者になりたい!」という夢があり、当時興味を持っていた物理が学べて就職にもつながりやすい工学部を選択。私が入った学科の名称は「電気電子システム工学科」ですが、電気系や電子系だけではなく、物事の根本的な成り立ちを探究する物性系を学べる研究室があるという点が決め手になり富山大学を選びました。入学動機液晶や有機ELなどを扱う研究室に所属。初めて自分で作った2mm角四方の小さい有機ELが緑色に光った瞬間、あまりの美しさに鳥肌が立ちました。教科書には載っていないもの、そして新しいものを作るためには自ら進んで勉強していかなければなりません。学ぶことの面白さを大学3年生になってから知り、このまま終わらせるのはもったいないと大学院進学を決意しました。国際学会でポスター発表を行ったり、学会で発表奨励賞をいただいたり、今後の人生において自信となる経験を積むことができました。学生時代自分のやりたいことが仕事と直結し、また社員の人間性に惹かれ今の会社へ入社。念願の「研究者になる」という夢を叶えることができました。入社後は携帯電話やデジタルカメラに搭載されている小型ディスプレイの商品化に携わりました。現在は、製品のユーザビリティ(使いやすさ)を数値的に評価し、使い心地のよい魅力的な商品を作るための商品企画業務を行っています。大学時代の研究を活かせるのは工学部の強みです。また、多方面に知識を活かせる工学の分野で学んでいたおかげで、今、どんな仕事にでもチャレンジできているのだと思います。現在の仕事VOICE北村 俊江さん電気電子システム工学科2001年3月卒業(2003年3月大学院修了)ソニー株式会社 勤務富山大学工学部をめざす受験生のみなさんへ自分の感性をいろんなものいろんな場所で磨きながら学んでいってください

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 6

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です