工学部案内2016
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5私はもともと物理に興味があり、特に物質が形を変えて製品になる過程を見るのが面白く、「大学ではものづくりに関わることを学びたい」と思い、工学部を志望しました。特に地元にこだわったわけではないのですが、いろいろな条件を考えた結果、富山大学に入学。その当時はまだ「具体的にこんなことを学びたい」という明確なイメージはなく、「大学でいろいろなことを学べればいいな」と思っていました。製造業にとって欠かせない工具の開発に携わることでものづくりに貢献したいと考え、今の会社に就職しました。入社後、回転工具の開発を行う部署に配属され、現在に至るまで性能評価・切削評価の業務を担当。今は自分の仕事の幅を広げたいと思い、設計も勉強しているところです。将来は工具の設計から性能評価、そしてその優位性を顧客に伝えるところまでトータルに商品開発に関わりたいと思います。3年次に各研究室で実験を行う授業があり、そのときに興味をひかれた加工技術の研究室に入り、エンドミルという切削加工用工具の研究に取り組みました。0.5mmほどの小さなものを加工するとどんな挙動を示すのか、なぜそうなるのかを分析。現象が起こるのには必ず理由があり、研究ではそれを解明することが求められます。実験そのものより、データを考察することにより比重を置き研究を進めていました。ものづくりを学びたくて工学部へ。将来の道が見つかりました。私の場合は幸運もあり大学時代とほぼ同じ分野の仕事をしていますが、大学入学時から「工具の勉強がしたい」と思っていたわけではありません。私のようにまだ大学で学びたいことが決まっていない人も多いと思います。なかには「在学中にやりたいことが見つからないのでは」と不安を感じる人もいるかもしれません。しかし富山大学工学部には幅広い分野の研究室があります。興味が持てるものをたどって行けば4年間で自分の道がきっと見つかるはずです。「ちょっと違うな」と感じたら道を変えればいい。進む道を変えることができるのも学生時代だからこそできることです。自分が面白いと思えることにぜひ取り組んでください。入学動機学生時代現在の仕事VOICE柴田 朝子さん機械知能システム工学科2008年3月卒業株式会社不二越 勤務大学での学びが卒業後にどのように生かされているのか。富山大学工学部で学び、現在はエンジニアとして活躍している先輩たちに、大学生活の思い出や現在の仕事、受験生のみなさんに向けたメッセージなどを語っていただきました。富山大学工学部をめざす受験生のみなさんへ興味のある分野へ進めば大学4年間のうちに将来の道は必ず見つかります。

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