富山大学人文学部案内2018
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異文化間の諸問題を、多様な研究手法で明らかに。青田 威徳(あおた たけのり)さん 国際文化論コース おもに「環日本海」諸地域(日本・中国・朝鮮・ロシア)の文化とアメリカ文化の諸相、およびこれらの諸文化間の交流について、異文化理解の視点から研究します。また、これまでの文化研究の潮流のなかで主流とは見なされてこなかったマイノリティーの文化やサブカルチャーも研究対象としています。研究には思想、歴史、文学、カルチュラル・スタディーズなどのさまざまな手法を用います。 僕は大学選択の時、大学では日本史を専門的に学びたいと思い人文学部を選びました。国際文化論コースに決定したのも大学を通してやはり日本史、おもに近代の文化や思想を学びたいと思ったからです。しかし、このコースは日本の近代史だけではなく、中国や朝鮮、ロシアやアメリカなどの歴史や文化も一緒に学べるので外国の文化にも触れることができます。外国の文化に触れ日本の文化と比較し、改めて日本の文化を見つめ直す、これが僕の思うこのコースの最大の魅力だと思いました。 また、このコースでは留学したり、留学生と関わったりする時間が多くあります。「留学生と話すなんて英語とかその国の言語を話せなきゃできないよ」なんて思うかもしれませんよね。僕も英語は苦手です。ですが安心してください、留学生は日本語がすごく上手です。尊敬します。だからこそ僕自身も他言語を少しでも話したいと思うようになりました。ちょうどこのコースでは外国語を学ぶ授業も開講されているのでこれも魅力のひとつだと思います。 入学した頃は主に日本のことだけ学べればそれで良いなと思っていましたが、このコースに入って他国にも視野を広げることができ良いきっかけになったと思います。迷い、自問を続けることで、本当に興味ある分野に出会う。国際文化論コース混ざり合い、重なり合う「文化」は現代の国境線で区切れるのか。可能性、無限大。●教員の専門分野■ロシア文化論■朝鮮文化論■中国文化論■アメリカ文化論■日本文化論准教授教 授教 授教 授准教授准教授青木 恭子鈴木 信昭末岡 宏齊藤 大紀小野 直子福家 崇洋ロシア帝国の拡大と国内移住朝鮮における西洋文化の受容近代中国思想史、近代東アジアの伝統思想中国現代文学、日中文化交流史アメリカ医学史日本近現代史、思想史国際文化論Student'sVoice在学生からのメッセージ17

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