富山大学人文学部案内2018
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日本・朝鮮・中国の言葉を学び、文化について考える。高橋 美陽(たかはし はるひ)さん 中国言語文化 本コースは、日本語学・日本文学・朝鮮言語文化・中国言語文化の4つの教育研究分野から成り、日本・朝鮮・中国を中心に、伝統的な学問研究を重視しながら、現代的な視点からも一層の解明を行います。 日本語学では、日本語の歴史やフィールドワークをもとにした現代日本語の構造を学習。日本文学では、様々な作品を取り上げて、日本文学の特質や形成発展・受容の問題などを学習します。朝鮮言語文化では、語学力を高めると同時に、朝鮮語の持つ法則や特質、その言語構造について学びます。また現代韓国を含む朝鮮半島の文芸を通じ、その作品が創出された歴史的背景や社会的状況について考えます。中国言語文化では、中国語の習得を基礎として、中国現代文学・中国古典文学・日中比較文学・漢字・現代中国文化などについて深く学びます。4つの教育研究分野のいずれかを中心に学びながら、個別の研究とともに、東アジア全体を視野に入れた研究を行うことができます。 私は高校生の頃、古典の授業が好きで、富山大学人文学部に志望したのも、日本文学を学びたいと考えたからでした。そのため、コース選び自体はさほど迷うことはありませんでしたが、第二外国語の授業で中国語を学んだことがきっかけで中国語に興味を持ち始め、さらに、先生に日本の文豪たちは漢文の教養があったという話を聞いて、中国文学が日本文学に対してどのような影響を与えたのかについて深く考えてみたいと思い、中国言語文化を専攻することに決めました。中国言語文化の研究室は学生同士の仲がとてもよく、皆で切磋琢磨しながら学習しています。また学生と教員の距離も近く、授業中分からないことがあっても気軽に質問することができ、先生方も丁寧に教えてくださるので、とても勉強がしやすい環境になっています。 中国語の文章の読み書きは苦労することも多く、さらに中国語は発音が難しいため、何度言い直してもうまくできず、くじけそうになったこともありました。それでも、先生方の熱心な指導のおかげで、私は語学に苦手意識があったのに、入ったばかりの頃よりも次第に上達できているのを実感しています。関心を持った世界に、思い切って足を踏み入れてみてよかったと思っています。苦手だったはずの語学が、次第に上達できている喜び。東アジア言語文化コース古えより今まで、東アジアの言語文化を見渡す。1可能性、無限大。●教員の専門分野■日本語学■日本文学■朝鮮言語文化■中国言語文化教 授教 授教 授准教授准教授准教授教 授教 授教 授准教授小助川貞次中井 精一田村 俊介小谷 瑛輔和田とも美上保  敏磯部 祐子森賀 一惠大野 圭介梁  有紀日本語史・漢文訓読史現代日本語の調査・研究(方言学および社会言語学)平安文学近現代文学現代韓国を含む朝鮮半島の文芸朝鮮語文法論、朝鮮語の歴史的研究小説や演劇を中心とした中国文学漢字、中国語中国古典詩文(春秋戦国~唐宋)近現代中国文学いにし日本語学日本文学朝鮮言語文化中国言語文化Student'sVoice在学生からのメッセージ19한

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