富山大学人文学部案内2018
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富山大学 人文学部案内 201828富山大学人文学部の学生は、世界のさまざまな都市を訪問して現地の社会や文化・言語などを学ぶことのできる「短期研修プログラム」(1~3週間程度)に参加することができます。事前に海外で安全に過ごすための方法をしっかり学び、現地では交流協定のある大学の協力を得ながら研修を行うほか、困ったことがあったら24時間365日いつでも日本語で相談できるサービスも活用していますので、「世界で学んでみたい!でもちょっと不安…」という方も、安心して挑戦してみてください。 私は、2017年3月3日から3月20日まで、台湾での研修に参加しました。 最初の2週間ほどは台北の政治大学で、会話を中心に中国語での授業を受けました。授業中に複数人で会話をすることもあり、そうした形式は日本では少ないので、新鮮に感じました。また、中国文化を体験したり、チューターの政治大学生と九份や故宮博物院等を見学したりもしました。現地をよく知るチューターさんのおかげで有意義な経験ができたのは、とてもありがたかったです。授業のないときには、孫文や蒋介石についての展示のある国父紀念館や中正紀念堂などの歴史的遺構も見学に行きました。 その後、台南・高雄に移動して、日本統治時代の遺構や英国領事館跡を見学しました。歴史的遺構のなかには当時の建物を資料館として利用しているものが多く、また、各施設のテーマが一点に絞られ詳細な展示が行われていて、いずれも興味深かったです。 私たちは、この研修で初めて韓国に行きました。最初はいろいろと不安だったのですが、ソウルに着いてみると親切な方がとても多く、駅や街なかで何度も助けてもらいました。 あらかじめ人文学部で韓国の歴史や日韓関係について学んでいたので、韓国の歴史を伝える博物館でさまざまな展示を見ることによって、韓国側の視点や日韓の認識の違いも感じることができたのは、とても貴重な体験でした。 そして北朝鮮との軍事境界線上・非武装地帯にある板門店(パンムンジョム)の見学では、自分とほぼ同世代の兵士が銃をもって南北で向き合いながら警備をしている緊張感に満ちた姿を間近で見て、日本での平和で安全な暮らしが世界の「あたりまえ」ではないことに、あらためて気づかされました。 また、今回の研修は自分を変える良いきっかけにもなりました。海外で学ぶこと、文化的な背景が違う人々と出会って話すことにいっそう強い魅力を感じるようになり、もっと期間の長い研修や留学にチャレンジしてみよう、どんどん自分から行動しよう、と思えるようになったからです。この研修に参加できて良かった、と心から思っています。台湾 交流校のチューターさんに感謝!社会文化コース 山屋拓海さん韓国韓国と「自分」に対する見方が変わりました。社会文化コース 高畠春奈さん・松田桃子さんTaiwanKorea

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